高齢者と自動車運転 | 向井幸一のブログ

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高齢者住宅の管理運営をしている高齢者のブログ

高齢者が運転する車による事故、逆行等のニュースが毎日のように報じられていますね。アクセルとブレーキの踏み間違いによる事故が多いようです。一般的にはアクセルとブレーキを踏み間違えるということは若い方には考えにくいことではないかと思います。操作ミスだけでなく注意力が散漫になり反応が遅くなるというのが高齢者の特性とされています。

 

私自身も大型自動二輪車が好きでしたが10年くらい前から乗ることは止めています。通常に運転することはできると感じていますが瞬間的な反応が遅くなっていることが実感できますので危険と判断しました。4輪の普通車は運転できると思いますができるだけ運転しないように心がけています。特に東京では電車、地下鉄、バス等の公共交通機関が多く、タクシーもたくさん走っているので不便は感じないですね。

 

政府は高齢者の自動車運転免許証の自主返納を促しています。都市部では移動手段がたくさんあるので車がなくても生活できますが地方都市では公共交通機関が乏しく、車が生活の足となっているところも多くなっています。外出しなくなると孤立化してしまうし運動機能も低下し結果的に人と話す機会が減って認知機能の低下にもつながります。運転免許証を返納したくてもできない環境にあると考えています。

 

手っ取り早い対策は都市部への集住ではないかと思いますが住み慣れた地域を離れることは生活環境が変わり認知機能が低下するおそれもあるといわれています。

若いころには想像もしていなかった変化が高齢期には起きてしまいます。60代では緩やかであった低下速度も70代になると加速します。80代はもっと加速するのだろうと予測しています。

 

人の移動手段は公共交通機関に頼る以外は自分の足、車での移動しか選択肢がありませんが車の自動運転化がかなりの速さで進んでいるようなので期待したいと思います。映画で描かれるような未来世界の自動運転の車が行き来する技術が早く実現するといいですね。