高齢者の契約行為 | 向井幸一のブログ

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高齢者住宅の管理運営をしている高齢者のブログ

先日、ソフトサービス契約の締結をネットで行いました。毎月定額の利用料が必要な契約であり決済はクレジットカード決済にしました。順調に契約確認画面が続いていき最後に決済方法について銀行引落又はクレジットカード決済の選択画面になりクレジットカード決済を選択して所要な情報を入力して次に進もうとしましたが「70歳以上の方にはカード名義人に加えてもう一人連絡先が必要」となっており妻の電話番号を記入しました。

 

結果的に手続きは終了しましたが70歳以上の方は単独での契約ができないというような感じがして情けなく感じました。

年齢は誰にでも等しく重ねるものであり好んで70歳になったのではないのに連絡先の記入が必要になるというのは不自然な気がします。高齢者は心身共に衰えていくので第三者の意思確認が必要になるというのは世の中の流れから必要なことかもしれないとは感じます。

 

一方で単独で契約できないのは未成年者であることから自分も未成年並みの扱いをされるのかとも感じてしまいました。高齢者=弱者というイメージがあるのも事実だと思います。弱者は社会で守らなければというのも理解できます。しかし普通に社会との関わりを継続してきて年齢が一定に達した場合に自動的に画一な扱いをされることには違和感を感じます。未成年でもなく納税、社会保険料負担もそれなりに負担しているので単独での契約行為くらいは認めてもらいたいものです。

 

高齢者は心身共に機能低下に伴い自信をなくしていくものです。それでも自立した老後を過ごせるよう努力していると思います。一定の年齢に到達したことにより一律に単独契約ができない未成年のような対応をされるとますます自信を失うことにもなりかねないと感じました。

難しい問題、課題ではあると思いますが高齢者も自信をもって社会参加できるような社会になっていくことを願っています。