少子化 | 向井幸一のブログ

向井幸一のブログ

高齢者住宅の管理運営をしている高齢者のブログ

昨年一年間で生まれた子供の数が80万人を割り込んだことが明らかになりました。少子化問題が表面化して30年が経過しましたが予測より10年以上早いペースで少子化が進んでいるようですね。国会では少子化対策について協議していますが解消策はみえてこないようです。

 

高齢化が問題といわれることが多いですが高齢化は時間の経過により解消していきます。少子化は時間の経過により深刻化していきますので早く対策を講じる必要があると感じています。少子化問題が不安視されてきた30年前であれば対策はいくらでもあったと思いますが今となっては打てる対策は限られていると思います。

 

少子化問題といわれていますが現在は少母化問題になっているといえます。出産適齢期の方が2人以上子供を産んでも以前のように年間150万人の子供が生まれることはありません。このままでは日本の総人口が5,000万人を切ることも現実のものとなってきました。少子化の影響から最近の20年間では毎年400校以上の公立小中学校が廃校となっています。毎日1校以上が廃校となっていることになりますね。

 

小中学校が廃校になっていくと順次、高校、大学が少なくなっていきやがて生産人口の劇的な減少という結果になると感じています。生産人口の減少は社会の活力の低下となり公共インフラの維持管理にも手が回らないということになります。減っていく人口で公共インフラを守るためには集住することが必要になりますので「消滅可能都市」が現実のものとなると考えています。

 

何故子供が減っていくのかの根本原因に対策を講じていかなければ少子化を改善することは不可能な気がします。異次元の少子化対策という言葉に恥じないような抜本的な対策を速やかに講じていただきたいものですね。

 

多くの子供を産んで育ててこられた現在の高齢者の声を聞いてみることも大切だと思います。子育ては楽しいもので親の義務ではなく権利だと感じてきたのが私の子育て感です。子育てを楽しみと感じることができる社会になっていただきたいですね。