後期高齢者 | 向井幸一のブログ

向井幸一のブログ

高齢者住宅の管理運営をしている高齢者のブログ

65歳以上が高齢者と定義されていますが74歳までは前期高齢者、75歳以上は後期高齢者と定義されています。後期高齢者になると医療保険制度は今までとは異なった保険制度になります。75歳以上になると医療頻度が上昇するので別枠の医療保険制度となりました。

 

少子化の進行から出産一時金の増額のため後期高齢者医療保険料を増額する方向で進んでいます。少子化に歯止めをかけるために全世代で負担しようという動きの一環といえます。年間出生者数が80万人を割込む現状では仕方ないかなと感じています。

 

ただ出産一時金が増えれば少子化が止まるとは中々考えられないですね。子供は産んでから育てるのが子育てでありそれなりの費用が必要になります。大学卒業まで一貫して私立に通うと約4,000万円、一貫して国公立に進むと約2,000万円がかかるといわれています。所得が増えない現状では厳しい金額だと感じます。

 

後期高齢者の皆様が子育てをしてきた時代には出産一時金制度はありませんでした。子供手当もなく教科書・給食費も個人負担という時代でした。それでも出生率は3前後で推移して人口が増加してきました。当時は今より収入が少なく厳しい時代でしたが子供が増えていく見込みがある将来は希望に満ちていました。親は自分の食べるものを減らしても子供に与えていました。

 

現在の後期高齢者に皆様は厳しい時代を生き抜いてこられました。年間3,000時間近く働き、多くの子育てをして家族を守ってこられました。現在の少子化を鑑みると本当の原因を知るには後期高齢者の方々に本音で話してもらうことが必要なのではないかと思います。

 

今は厳しくても自分の子供たちには明るい未来が待っているということが実感できれば自信をもって子供を増やして育てていくことができるのではないでしょうか。小手先の手当支給だけでは少子化は止まらないと思います。根本的な課題こそ全世代の意見を聞いて対策としていただきたいですね。厳しい時代を生き抜いてこられた高齢者の方々の意見をもっと聞いていただきたいものです。