老い | 向井幸一のブログ

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高齢者住宅の管理運営をしている高齢者のブログ

誰にも公平に訪れることが間違いないのは老いということだと思います。1年経てば1歳年齢を重ねていきます。昨今の高齢社会では人生80年といわれています。私が産まれた時代では男性の平均余命は60歳でしたので人生60年といわれていました。生まれた当時の感覚では私は既に人生を全うしていたのかなと思うと感慨深く感じます。

 

年齢を重ねていくと老いとともに色々なものをなくしていきます。身体機能の低下はもちろんのこと記憶力、持続力、瞬発力等を失っていきます。また人間関係でも同年輩の方が減っていき年々失っていきます。これらの喪失感は常に感じますね。

一方で年齢とともに増えていくこともあります。経験は年々増えていきます。成功体験、失敗体験が増えていくので判断力は上昇するのかなとも感じています。

 

ただ時代の流れの中で取り残されることも増えてきます。特に最近では流通革命を強く感じます。店舗販売からネット販売へと変化していますので時代の流れについていくことが難しいなと感じることもあります。時代の変化に取り残されることがないようにしたいと願っていますがそのために重要なことは老いを受入れることではないかと感じています。

 

老いから逃避するのではなく老いを受入れれば喪失したものを補うために時間を有効に活用するよう努力していくようになります。早起きして情報収集、分析の時間を増やして体力的、精神的に失ったことを補っていくことが必要になりますね。

老害という言葉を聞くようになりましたが老いを受入れることから始めると対策を講じることもできるのではないかと思います。

 

年齢に関係なく「今が一番若い」ということは全ての人に公平に与えられる事実だと思います。老いを受入れながら「今が一番若い」ということも考えながら今日できることは明日に延ばさない、今日やってしまうという気持ちで時代を先取りして老害と言われることがない時間を過ごしていきたいものですね。