住宅と施設 | 向井幸一のブログ

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高齢者住宅の管理運営をしている高齢者のブログ

住宅と施設は目的が異なるものであり別物です。対象顧客が高齢者であっても同様に目的が異なる建物だと思いますが高齢者住宅と高齢者施設では区分が曖昧になる傾向があります。

 

施設とは特定の目的を「施」す目的で「設」けられた建物と定義されます。そのため

教育を施す目的の建物~学校

医療を施す目的の建物~病院

介護を施す目的の建物~高齢者施設

 

等で施す側が使いやすい構造になっています。一方で住居は「住」んで「居」る建物と定義され主役は住んでいる人で住むことに便利な構造の建物になります。施設ではキッチンや浴室が共用になっていますがサービス提供する側からは便利な構造になります。住宅ではキッチン、浴室等はお部屋内にあり自由に入浴、食事ができます。

 

そもそも目的が異なる建物なので本来であれば明確に区分されるところですが対象顧客が高齢者になると曖昧になってしまっていると感じています。時代の過渡期でありこれから少しずつ区分が明確になっていくのではないかと思います。自分自身ではたとえ要介護状態になっても可能な限り自分でできることは自分で何とか頑張っていきたいなと考えています。

 

住替えたい、住み替えて良かったと思える高齢者住宅が増えるといいですね。