老害 | 向井幸一のブログ

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高齢者住宅の管理運営をしている高齢者のブログ

東京オリンピック組織委員会会長による女性蔑視発言から「老害」という言葉を聞くことが多くなってきました。「老害」という言葉には違和感を感じます。当社の高齢者住宅に入居いただいている高齢者の皆様は秩序を重んじて協調しながら日々の生活を送られている方ばかりで害と感じる方はいらっしゃいません。

 

私も高齢者の仲間入りをしましたが社会人になってからずっと納税して社会保険料も支払ってきました。医療保険も支払った保険料のほうが利用した保険料よりずっと多いという生活が続いています。加齢とともに身体機能は低下してきており集中力、持続力が低下していることは自覚しているので若いころより努力する機会は増えてはいます。

 

一社会人としてこれからも社会参加していこうと決めています。

高齢者は切れやすい、怒りやすいという評価をされることもありますが年齢を重ねることにより思慮深くなり温厚な性格になる方も数多くいます。一方で若者でも切れやすい人はいると思います。それは個々人の問題であって年齢により評価してしまうことはエイジハラスメントになるのではないかと感じています。

 

バリアフリー、差別のない社会を構築していくためには年齢による差別もなくしていくことが大切であると思います。周囲の高齢者の皆様は一生懸命に生きている方が数多くいます。若いころよりたくさんの納税をしている方もいます。自制的に迷惑をかけないで社会的使命を全うしている方がたくさんいます。中には切れやすい、怒りやすい方もいますが周囲ではあまり見かけたことはないと思います。

 

他人をグループ化して批判することは容易であると思いますが常に自分自身を見直して差別することなく他山の石として自省しながら人を思いやって生きていくことを心がけていきたいなと考えています。

「子供叱るな、来た道だから。年より笑うな、行く道だから」という言葉があります。年齢に関係なく協調しながら自己研鑽して生きていきたいものですね。