残業規制 | 向井幸一のブログ

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高齢者住宅の管理運営をしている高齢者のブログ

働き方改革の一環として残業を減らすため今年4月から罰則付きの規制が始まりますね。年間360時間を限度としますが720時間までは許容されるようです。人不足で悩まされている建設、運輸に関しては5年間は年間960時間まで緩和するとのことです。医師については4月の施行までに限度を決めるとされていましたが一部の医師は年間2,000時間まで緩和する方向のようです。

 

2035年度までの緩和措置とのことですが正規労働時間と年間2,000時間の残業を加えると休みなく働いても一日10時間の労働時間になります。週休2日で働くとすれば一日16時間も働くことになってしまいますね。睡眠時間以外は仕事をしている計算になります。これでは過労死ラインを大きく超えてしまいますね。人命に関わる仕事をしている医師が過労死ラインを大きく超えるというのは皮肉です。

 

医療の現状では地域差、医師の偏在等の課題を解決しなければ働き方改革を実現することは難しいと思います。医療・介護は人命に直結する仕事でもあり繊細な神経を要求される業務だと思います。まずは現状の現場の課題を先に解決しないといけないのではないかと思います。善意で仕事に集中することには限界があると感じています。

抜本的な解決をお願いしたいですが厚労省の考え方、統計精度には完ぺきに信用するには至らないという現状が悲しいですね。

 

実現可能な働き方を真剣に考えて制度構築に努めていただきたいですね。