札幌の不動産店舗で消臭・抗菌スプレーを大量に噴射して引火爆発した事故がありました。何故大量に噴射したのか分かりませんが新規入居契約者に販売していたようです。販売していながら施工していなかったのではないかと考えられていますがそもそも賃貸住宅の消臭・抗菌は誰の負担で実施すべきかを明確にしないといけないと思います。
賃貸住宅を通常使用して臭いがついた場合には貸主負担で消臭することになりますね。入居中に故意又は重大な過失により消臭工事が必要になった場合には退去する際に原状回復のために消臭施工は退去する入居者負担になります。いずれにしても新規契約する入居予定者が負担することはないのではないかと思います。
高齢者住宅では退去時にお部屋の消臭は必須になります。入居中の故意又は重大な過失が認められない場合には貸主負担で消臭することが一般的ですね。そもそも消臭・抗菌・消毒しなければならない部屋は賃貸住宅として品質に問題があるといえます。高齢者住宅事業者は十分に注意していただきたいですね。
新規入居者負担で消臭・抗菌・消毒を施工しても当事者間で納得していれば問題はないと思いますが疑義があって争いになった場合には新規契約者が工事を負担するということはないと思います。高齢者住宅では消臭・抗菌・消毒が最低限の品質であると思いますので貸主負担で予め準備して新規入居者をお迎えしたいですね。