高額介護サービス費 | 向井幸一のブログ

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介護保険サービス利用時には原則としてサービス費の一割が自己負担になります。一定収入以上の方は二割負担になりましたが来年から三割負担に上昇する方も現れます。医療保険と異なり介護保険サービスは長期の利用が想定されますので自己負担が増えることは生活に影響が大きくなると思います。

 

そこで月の負担額に上限を設けようというのが高額介護サービス費です。一般的に現在は月額37,200円ですが今年8月から月額44,400円に変更されます。月額7,000円くらいで年間では80,000円くらいの負担増になりますね。年金収入が主たる収入である高齢者の皆様には影響は大きいのではと感じています。

 

毎年のように負担増、サービスカットが実施されており介護保険制度創設時とは大きく変貌してしまいました。15年くらいでこんなに変更が繰り返される制度では20年、30年後には現在とは全く様相が異なる保険制度になっているかもしれませんね。持続可能な社会保障制度を目指すといわれていますが何となく不安を感じてしまいます。

 

特に若い世代の皆様は自分の老後は自分でつくるという年金・保険に依存しない老後設計が必要になるのではないかと思います。将来に対する不安が大きいので消費より貯蓄へと考えるようになると感じています。

 

人口構造・動態は明確なので社会保障制度の中長期の負担と受給を明示して若者が安心できる社会を構築していただきたいですね。