虐待 | 向井幸一のブログ

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高齢者住宅の管理運営をしている高齢者のブログ

平成27年度中における高齢者施設での虐待件数は408件と前年より108件増えたとのことです。虐待の発生について認知した件数なので実際にはもっと多いかもしれないですね。また虐待された高齢者数は778件とのことなので一つの施設で複数の虐待があったことになります。虐待の形態では身体的な虐待が最多だったそうです。

 

また家庭内での高齢者虐待事案も増加しており15,976件で前年より237件増加したとのことです。家庭内の虐待は施設での虐待の40倍近いというのが実態のようです。家族間のほうが感情的になってしまうのかもしれないと思います。弱い立場の高齢者に対する虐待行為は許されるものではないと思います。

 

ただ高齢者介護の現場は過酷で厳しく孤立感を感じるものであることも事実です。施設内、家庭内に限らず介護者の息抜き、相談受理、カウンセラー等の対応も必要ではないかと感じています。介護は機械によるサービスではなく人が人に直接提供するサービスであり介護者のストレスも緩和できるような仕組みが欲しいなと思います。

 

高齢者はいずれ誰しもいく道です。介護する側、介護される側にも自分自身がなるかもしれません。介護する経験も若いうちにしておいたほうがいいのかもしれません。高齢者虐待がなくなるような社会になってもらいたいですね。