記憶と記録 | 向井幸一のブログ

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昨日は東京都議会で百条委員会が開催されました。石原元都知事の発言に注目が集まりましたが記憶にない、部下に任せていたとの発言が目立ち進展はなかったと感じました。国会においても連日質疑が繰り返されていますが大臣は「自分の記憶に基づいて答弁した」と述べて前言を訂正してばかりです。

 

財務省では国有財産の処分についてイレギュラーな取引でありながら記録は一切ないとの答弁です。大阪府も同様に許認可に関わる記録はないと回答しています。記憶に自信がなければ記録をしっかりととるべきと思いますが曖昧な記憶に頼った行政を繰り返しているようでがっかりです。私も公務員時代には「記憶に頼るな。必ず記録、メモしろ。」と言われて習慣化してきましたが今は違うようですね。

 

介護事業所に対する監査では記録がないという対応をすれば介護報酬の返戻を伝達されます。記憶に基づいて回答して後に訂正することが虚偽であるとされてしまいます。民間企業には記録について保存期間まで指定して確認しますが自分達は記録を残さないというのは他人に厳しく、自分に甘いと言われても仕方ないですね。

 

全て、国民の税金によるものであることを少しは自覚して行動していただきたいものです。行政のプロとしての自覚と行動をお願いしたいですね。