タクシー料金 | 向井幸一のブログ

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昨日から都内23区、三鷹市、武蔵野市のタクシー初乗り料金が410円に値下げされました。初乗り距離は短くなりましたが短距離で利用する人にはありがたいですね。私も都内でタクシー利用する際は短距離が多いので助かります。タクシー料金には公定価格が適用されていますので事業者が独自に料金を決めることができない仕組みになっています。

 

国がタクシー料金を決める理由は「自由に料金を決めさせると競争になり結果的に従業員の賃金が下がる」というものです。この考え方には違和感を感じますね。国が価格、料金を決めることにより従業員の給与が上がるのであればタクシーに限らず他のサービス業、物販でも公定価格を決めればいいということになります。

 

国が価格を決めるというのは自由主義国家ではないと思います。日本の産業が発展してきた根底には企業による競争により商品、サービス開発に努力してきた結果だと思います。より良い商品、サービスをより安く提供することに邁進してきたのが日本企業であり発展の礎であったと考えています。

 

国が公定価格を決めて業界に影響力を確保しようという姿勢には再就職先を増やしたい、選挙で票を集めたいという姿勢が垣間見えます。タクシー料金については全国で公定価格に対する反発から訴訟が提起されてきました。国の敗訴が続いて今回の規制緩和につながったと思いますが司法の判断をまつまでもなく自らが規制緩和に取組んでいただきたいですね。

 

タクシー業界がより良いサービスをより安く提供して、お客様が増え健全に発展していけばいいなと願っています。