介護福祉士の定員割れ | 向井幸一のブログ

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介護の中核を担う介護福祉士ですが資格試験受験者が半減したことが先日、報じられました。今度は介護福祉士を目指す大学等の定員が全国で16,700名に対して入学者は7,700名であることが判明しました。定員の46%程度しか入学していません。資格を取得しても過酷な勤務で賃金が低いことが原因であると分析されています。

 

若い人たちが介護職に対してもっているイメージは3Kで低賃金というのが現状ではないかと思います。介護は肉体的、精神的にもキツイ仕事でありながら賃金が他産業より月額で10万円くらい低いというのが現状です。保育士と似たような待遇になっています。介護士・保育士に共通していることは給与は公費によるところが大きいという点だと思います。

 

国は介護離職ゼロ、待機児童ゼロを実現すると目標は掲げていますが肝心の介護力、保育力の確保については不十分であり働く人たちの福祉の心、やさしさに期待しているのではないかと感じています。少子化で労働力不足が懸念されている中で個人のやさしさに依存して低い賃金で何とかなるだろうというのでは結果は期待できないですね。

 

一億総活躍といわれていますが介護職と保育士は除外されているのかなと淋しく感じます。外遊のたびに千億円単位でばらまく前に国内の課題に予算配分をお願いしたいですね。介護力・保育力の確保は箱物整備より優先して安心して生活できる社会保障制度を実現してもらいたいものですね。