106万円の壁 | 向井幸一のブログ

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明日10月1日から短時間労働者の社会保険料負担ラインが変更になり年収で106万円を超えると社会保険料の負担が必要になるとのことです。今までは130万円の壁といわれていたもののラインが下がるようです。当面は従業員数501名以上の大規模事業者に限定されるようですがいずれ中小企業にも適用になると思います。


配偶者控除の適用がある103万円の壁、社会保険料負担免除の年収130万円の壁がありましたが今後は106万円の壁を超えないように労働時間調整をするかもしれないですね。また事業者も社会保険料負担が新たに生じるのは対策が必要だと思います。


政府の試算では新たに25万人が被保険者となり年金保険料負担が始まるようです。月額8,000円くらいの負担ですが保険料を40年支払うことにより年金月額84,000円、20年支払うことで年金月額75,000円くらいを受給できるようになるとのことです。国民年金のみよりは少し多く受給できるようです。


受給見込み金額なので今後の状況により上下すると思いますが人口構造、年金基金運用状況から考えると下がることが予想されますね。将来の年金受給額が増えることはありがたいことだと思いますが若い人たちは中々安心できないのではないかと感じています。


平均賃金は20年で15%も下がっており収入は減少し続けています。年金保険料支払いも重い負担になってしまう方もいるのではないかと思います。現在、ゆとりある生活をしているのであれば増税・社会保障費負担増にも耐えることができると思いますが不安を抱えている現状での負担増を喜ぶ国民は少ないのではないかと不安になります。


106万円を超えないような働き方に変える方もいるのではないかと思います。一方ではたくさん働いて収入を増やすことが必要な方もいらっしゃると思いますのでどのような結果になるか分かりませんね。

平均賃金が下がり続けて可処分所得が減っているので減税等により若い人たちが消費しやすい環境をつくったほうが景気には好影響があるのではないかと考えています。


ただ今後も増税が続きます。社会保障費負担の増加も続きます。自分の老後は自分でつくるという生き方が必要になるかもしれないですね。これでは消費より貯蓄へとマインドが進んで個人消費は低迷して景気も低迷するという悪循環を繰り返すばかりではないかと不安になります。


一つでも二つでも明るい政策があればいいですね。