サービス付き高齢者向け住宅は登録制度であり現在の情報公開は都道府県別に全国の住宅が公開されています。賃貸住宅なのでハードに関する情報が主でありソフトサービスに関する情報はあまり記載されていません。高齢者、ご家族から詳細な情報が欲しいという要望もあってソフトサービスに関する情報も公開することにしました。
情報公開はいいことであると思います。人員体制、サービス内容、料金等の詳細が記載されることによりお客様は選択しやすくなると感じています。急激に供給されて２０万戸を超えるまでになりましたので品質にばらつきがあることは実感していました。
ただ情報公開方法には注意が必要であると思います。住まいなので医療・看護・介護サービスは外部サービスを利用することが基本です。住宅事業者が併設事業所からのサービスを囲い込んで過剰に提供することが問題になっています。
情報公開の方法にもよりますが併設事業所のスタッフ数も記載すると職員配置が充実しているようにみえます。併設事業所からのサービス提供に限定することがないよう指導していますので境界線が難しくなるのではないかと危惧しています。
現在は住宅事業者、医療・看護・介護事業者も戸惑いを感じている高齢者住宅市場だと思います。事業者が戸惑っているのでお客様はもっと戸惑っていると思います。住宅と施設ではそれぞれ長所と短所があると思います。また求める顧客層も異なると感じています。
需要に見合った正しい情報が公開されてお客様の選択に有効になることを願っています。