介護離職 | 向井幸一のブログ

向井幸一のブログ

高齢者住宅の管理運営をしている高齢者のブログ

家族の介護をするために仕事を辞める介護離職が年々増加しています。毎年10万人以上の方が離職を余儀なくなれています。少子化の影響から労働力不足が懸念されている現状では介護離職の増加は危機的な状況になるのではないかと思います。介護離職を減らすためには介護サービス事業者を増やして家族介護の負担を減らすことが一番と思います。


そこで政府では特別養護老人ホームを15万床新設することを決めました。確かに15万人分の特養が新設されれば家族介護で苦労されている方々は離職することなく安心して仕事を継続できるといえます。

特養を建設することは予算は必要ですが難しくはないと思います。ただ建物を作ってもソフトサービスを提供する人材の確保ができるのでしょうか。


介護職は全産業の給与所得額と比較して月額で10万円低いという現状です。こんなに所得が低いのでは中々人材の確保は難しいのではないかと思います。箱物を作ることは簡単ですが人の確保は難しいと思います。政府は本当に現場の実態を知って対策を考えているのか不安になります。


サービスを提供する人たちの生きがい、やりがいは必要ですが最も基本になることは生活していくことができる待遇ではないかと思います。ゆとりのある人がボランティアでサービス提供してくれると考えているのでしょうか。働く人の気持ちになって政策を考えていただきたいと願っています。


保険あってサービスなしという情けない状態にならないといいですね。