孤独死 | 向井幸一のブログ

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高齢者住宅の管理運営をしている高齢者のブログ

内閣府が一人暮らし高齢者に対して実施した「孤独死」に関するアンケート調査結果によると45%の人が孤独死を身近に感じているとのことでした。独居高齢者にとって「孤独死」は切実な問題であると思います。

しかし驚いたのは独居高齢者の55%の人は「孤独死」に対する不安をもっていないということです。見守りサービスを利用していたり高齢者住宅に居住していれば不安はないと思いますが自宅で独居では「孤独死」のリスクは決して低くないと思います。

誰にも気づいてもらうことも亡くなっていくことが「孤独死」です。


高齢者住宅業界に参入した20数年前にお客様とお話ししている際に言われた言葉がずっと残っています。

「寝るときに明日の朝がくるかなと不安になります。朝を迎えて朝ごはんを皆と食べることができ会話することができて良かったと思います」

当時は私も若かったのでピンとこなかったですが最近では実感できるようになりました。


独居高齢者は現在約600万人といわれています。2025年には700万人を超えると予測されています。

「孤独死」は発見されたときには悲惨な状態になっています。死後も死因が明らかでなければ検視があり行政解剖、司法解剖が施されます。生命がなくなった屍とはいえ人としての尊厳を感じることができない措置が実施されます。


人が人らしく生きて人らしく亡くなるために「孤独死」は避けたいと思っています。

そのための見守りシステム、高齢者住宅への住替えは選択肢になってくると思います。

誰もが最期に迎える平等な行事である「死」は尊厳をもって迎えたいと考えています。

安心できる高齢者住宅でお客様と一緒に笑顔の日々を過ごしていきたいと願っています。