DM | 向井幸一のブログ

向井幸一のブログ

高齢者住宅の管理運営をしている高齢者のブログ

高齢者住宅の入居募集に関するコンサル提案のDMが毎日のように届きます。入居募集に苦戦している事業者が少なくないことをうかがうことができます。強烈なキャッチコピーが目につきます。


・行列ができるサービス付き高齢者向け住宅のノウハウ教えます

・無駄な見学会でお客様を逃がしています

・案内方法を変えるだけで成約率が飛躍的に伸びます

・オープン2か月で満室になります

・開業以来満室で常に待機者が列をつくる手法を教えます


等のセンセーショナルなコピーのDMが数多くあります。確かに行列ができるほど人気があって2ヶ月で満室になり待機者が常にいるという高齢者住宅は魅力があります。

コンサル会社に頼りたくなる事業者もいるかもしれません。しかし不思議に思うことは

それほど優秀なコンサル会社であれば自社で何故住宅を供給しないのかな

ということです。


自社で1件も管理していないのに人に教えるほどのノウハウはどうやって構築しているんだろうなと思ってしまいます。高齢者住宅で満室になって行列ができている住宅は私はいまだ知らないですね。何とか入居率を95%以上確保しているところが優秀だと思えるくらいの業界情勢だと思います。

高齢者をお客様にする高齢者住宅の入居率を上げるためには「お客様満足度の向上」しか手段はないと思っています。


お客様満足度が高い住宅は雰囲気が良くなり周辺のケアマネさん、医療・看護・介護事業所の皆様からのご紹介をいただくことができるのではないかと思います。入居されたお客様の満足度が高ければ周辺事業所の皆様は「また紹介しよう」という気持ちになってリピーターになっていただけるものと感じています。


20年以上高齢者住宅の管理運営に携わってきましたが入居率を高める近道はないと思います。営業技術、テクニカルな手法によるのではなく日々の管理運営が唯一の手法であると思っています。

お客様に日々接する社員の皆様の真心がこもったサービス提供によりお客様満足度が高くなって結果として入居率は上がっていくというのが私の経験則です。


地道に運営していきたいですね。