ケアマネさんからのご相談 | 向井幸一のブログ

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高齢者住宅の管理運営をしている高齢者のブログ

高齢者住宅に併設している居宅介護支援事業所のケアマネさんからご相談がありました。そのケアマネさんが勤務する高齢者住宅には訪問介護事業所も併設されているそうですが職員が少なくギリギリの状態とのことです。経営者からは併設の訪問介護事業所のみのサービスで限度額一杯のサービス計画を作るよう厳命されているので本位ではなくても作成しているそうです。


しかし訪問介護事業所の職員が少ないためサービスできる職員がいないので外部の訪問介護事業所にお願いしてサービスに入ってもらったところ経営者から激怒され「会社の利益を外部に流すのは背任だ」と言われたそうです。

ケアマネさんは職員不足でサービス提供できない旨を伝えたところ経営者からは

・ヘルパーに残業させてでもサービスしろ

・どうしてもサービス提供できないなら効率を上げて時間を短縮しろ

と怒鳴られたそうです。


ケアマネさんは違法行為なので辞めたいが自分の知り合いにも入居してもらっているので責任放棄のような気がしてためらっているとのことでした。

当該県に確認したところ以前から問題の多い事業所で指導しているが改善がないとのことでした。


介護保険の基本を無視してスタッフを道具としてしかみていない事業所は早めに辞めたほうがいいとアドバイスしました。監査等で不法行為が明らかになった場合にはケアマネも同罪になるおそれもあります。

お客様のことを考えると安易に辞めることはできないと言っていましたがお客様には説明して円満退職することを勧めました。


本件は介護事業所というより一般社会人としての倫理観が欠落している経営者の問題であると思います。悲しいことに他にも同様な案件もあります。深く考えることなく言われたままのケアプランを作成しているケアマネさんもいます。


ケアマネさんはお客様のことを第一に考えて倫理観の高い方でなければいけないですね。

地域包括ケアを推進していくとケアマネさんはますます重要になってくると思います。当社ではお客様本位で対応していただけるケアマネさんに恵まれて良かったと思っています。