グレイハウンド、メガバス、フリックスバス、ボルトバス等

今までに10回以上アメリカの長距離バスに乗っていることに気がつきました。すべて2018年-2019年のバス乗車履歴で、比較的新しい記憶なので、同じようにバス旅される方の参考になるかと思い記載します。

 

今回は全米№1のバス会社、Greyhound(クレイハウンド)編です。

 

Greyhound(クレイハウンド)

アメリカ№1のバス会社。路線網がすごいです。地方に行くならグレイハウンド一択です。

道端から乗車するメガバスやボルトバスとは違い、グレイハウンドはバスステーションがあることが特徴です。アムトラックの駅の中に待合所があることも。屋内で座って待てるのは良いですよね。なんてったってしょっちゅう遅延するから!

 

■チケットの購入

私は主にグレイハウンドのWebサイトから予約していました。カートに入れてしばらく放置すると、メールで10%引きのクーポンが来るのでしょっちゅうこの手を使っていました。今はどうなんだろ?

Eチケットを選べば、スマホで提示するだけなのでチケットの印刷は必要ありません!「印刷しないとダメ」と書いてあるブログもありますが、2019年時点ではスマホ提示でOKでした。旅行中にスケジュールを立ててチケットを取る私には、印刷する必要がないEチケットは非常に助かりました。旅行中に印刷できる所を探すのも面倒なので。

 

 

■バスの乗り方

 

出発時間の2時間前からバスステーションでチェックインができます。荷物はカウンターで預けるパターンと、カウンターでタグを付けてもらいバスに乗り込む際に自分で積むというパターンがありました。

 

チェックイン後はバスが到着するまで待ちます。遅延することも珍しくないのでアナウンスは聞き逃さないように。私は深夜1時のアルバカーキで2時間の遅延をくらったことがあります。ベンチで寝落ちしそうになりながら、必死で聞き耳を立てていました。

 

バスが来たら並びます。ざっとチケット番号順に並ぶことも多いけど、バスステーション次第かな。基本的には早い者勝ち。混んでる路線ではグレイハウンドは使わない(他のバス会社の方が安いことが多い)ので、私はそんなに早く並ばずとも窓側の席をゲットできていました。

 

<乗り方>

①E-ticketの場合は乗車時間2時間前からオンラインかApp上でチェックイン可能

 ※早めにオンラインチェックインすると乗車順が早くなります

 ※プリントチケットを選択した場合はチケットを印刷

②出発時間20分前から乗車開始なので、30分前にはバス停に到着しておく

③カウンターで荷物にタグをつけてもらう

④乗車時間になるとアナウンスが入るのでゲートに並ぶ

⑤スマホの画面か印刷したチケットを見せて乗車

 荷物はバスの荷物入れにいる係の人に渡して載せてもらう

 

 

■車内の雰囲気

私が数区間で乗った印象だと、乗客は黒人やヒスパニック系が中心。みんな巨大枕を抱えて乗車しています。バスに慣れない方だとぎょっとするかもしれません。アメリカの友達が一緒にバス待ちをしてくれたことがあったのですが、バス停がクリーピーな人だらけで苦笑いする私を見て、「これがグレイハウンドだよ、アメリカ人でもあんまり乗らないもん。hahaha」と笑ってました。ハイソなアメリカ人にグレイハウンドで旅してるっていうと引かれることがありますのでご注意を(私は本当にドン引きされたことがある)。

 

でもご安心を!バスの車内には謎の秩序があります。

隣に恰幅のいい黒人マダムが座ったせいで息苦しい思いをしたことはありますが、危険を感じたことは一度もありません。運転手さんも親切な人が多かったです。トイレ休憩時も貴重品だけ持ってカバンは車内に置きっぱなしにしてました(自己責任なので真似しないでね)。

 

ちなみに乗客同士は他人に介入しないって感じの雰囲気。グレイハウンドに限らず、アメリカのバスは隣りの席の人へ挨拶することもありません。アムトラックくらいになると「隣座ってもいいですか?」くらいの会話はあるんですけどね。バスだとみんなスッと座ってきます。

 

 

■バスはけっこうキレイ、でもWifiは繋がらない

2019年のグレイハウンドの車内は意外ときれいでした。潔癖症の方以外は許容範囲だと思います。「バスがボロボロだった」という古い記事を見かけましたが、そんなことはなかったです。日本のバスより座席幅もあるので快適でした。

車内には各席にコンセントもあります。たまに使えない席もありますが、その場合は席替えしましょう。

車内Wifi は繋がらないです。どのバスでも繋がったことがないです。途中から接続を試みることもしなくなりました。車内でWifi使って動画を観ようなんて考えは捨てましょう。最長9時間超の乗車をしたことがありますが、最も良い時間つぶしは「寝る」ことです。酔い止め飲んで爆睡すれば、気が付いた時には目的地です。

 

 

■途中休憩

バスは都市から都市まで、途中小さいバス停に停車しながら最終目的地まで向かいます。超殺風景な所も通るので面白い。

所要時間によりますが、途中休憩はガスステーションでの短時間休憩と、マクドナルド等のファストフード店での20分程度の食事休憩の2種類です。特に食事休憩では防犯のためバスが施錠され出入りできなくなるので、休憩時間のアナウンスはよく聞いておく必要があります。

ちなみに、車内にもトイレはあります。私は使ったことがないですが、他の人は結構使っていました。

私は休憩時間に食べ物を買いに行くのが面倒で、いつも自分の好きなお店のドーナツやサンドイッチ、スナック等の車内で食べられるものを事前に購入して乗車していました。

 

 

■他のバス会社との比較

<良い点>

・他のバス会社が走ってない地方路線まで網羅

・個人的には座席が広めで快適だと思う

都市部の待合室には自販機や売店がある

 

<悪い点>

・他社の$1バス等といった爆安設定はない(飛行機やアムトラックと比べると安いけど)

・危険はないけど乗客が若干クリーピー

・他のバス会社と違って、カウンターで荷物にタグをつけてもらう必要があるのが面倒くさい

・遅延は数十分から数時間までいろいろ、定刻発車のこともある

 

【2019年乗車記録】

フラグスタッフ→ラスベガス

シカゴ→ミネアポリス

アルバカーキ→デンバー

 

正直、初めて乗るときは戸惑うと思います。バスステーションによっては乗場案内や遅延連絡がアナウンスのみのことがありますので、聞き取れないときはカウンターや乗り場のスタッフに聞きましょう。