本日の入線車輌 その(1) | 適当気儘に鉄道模型

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主に趣味の鉄道模型に関して入手した際の勝手気儘な感想や模型加工・レイアウト製作は下手で悪戦苦闘しながらもやはり適当気儘に楽しみ同じ趣味を持つ人々に勇気と自信を与えたり、そんなまさに「テキトー」なブログです

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 落札してしまった車輌のセットは全て国鉄の電気機関車になりますがネタ切れも有り個別に紹介したいと思います(苦笑)。そのひとつめは

 マイクロエースのEF13です。近年6軸駆動で発売された物では無く、最初に発売された物です。

 実車をご存じ無い方に簡単に説明しますと、戦前に作られた本線貨物用電気機関車の最初の車輌はEF10という機関車で、そのパワーアップ版がEF12になります、しかし戦争で物資が欠乏し、代用や省略をして尚且つEF12と同様の性能を目指したのがEF13です。

 作られた最初は
(写真の模型は第1次改装後の物です)
 資材を節約したこんな凸型の形でした。
 戦争中には目的の生産数に達せず、全車が出揃ったのは戦後になりました。余りに代用や省略が激しくて故障が多く、戦後直ぐに省略した保安装置等を復活(第1次改装)させましたが、それでも故障件数が他の機関車より多く、根本的に対策する事(第2次改装)となりました、これに関して当時生産されていた旅客用電気機関車のEF58は暖房装置搭載の流線型車体でしたが、この初期形は暖房装置が搭載されていなく、デッキ付きの形態だったので、運用を一緒に出来る様に車体を交換・暖房装置搭載する事となりました。で、その際に不要となる旧車体を数が偶然同じな事もありEF13に転用する事となり、最初の写真の様な形となりました。

 で、主に首都圏で活躍していたEF13ですが貨物輸送の減少・変化や老朽化に伴い1979年迄に全廃されています。

 製品自体は20年ちょい位前に発売された物で、自分も当時既に新品で購入していました。今はKATOからも出ていますが、当時他にはワールド工芸の金属キット、及びその完成品しか無い形式でプラ完成品初の発売でした。確かEF12原型と同時に発売された様な記憶があります。

 やや腰高感は有りますが、当時いろいろ出していた蒸気機関車の模型と較べて思わず絶句してしまう様な形状ではなく、あっさりしたEF13らしさが出ている好製品だと思います。

 勿論、今のKATO製品と比較するのは酷で、
 テールライトはモールドに色差しで済ましているし、ヘッドライトは点灯を優先させたからなのか、ちくわ状の長いライトで、しかも何故かこの形式だけライトケースが灰色になっていて、いかにもプラ製の模型感を醸し出しています(笑)。

 詳しく見れば実車のEF13の車体は形態を分類すると6種類あるのですが、模型で具体的にどのタイプにしたかのアナウンスはありませんでした(そういうのがちゃんとしてきたのは近年の話です)。マイクロエースは基本的にナンバーが選択式ではなく、特定ナンバーで発売されるので調べてみると過去セット物も含め6・17・18号機のナンバーで出ています。実機は各自形態が違いますが、模型では写真を見る限り(6号機しか無いもので)同じボディを使い回ししている様です。

 模型のボディを測定した限りで該当すると思われる(車体高さ2060mm、鎧窓幅1200mm、鎧窓上の窓内寄り)機番は23・24号機の2輌で、メーカーから出ている機番はどれも当てはまらないという事になります(笑)。何故多数派の形態で作らなかったのか?(因みに12輌有るタイプが2種類あります)時代が時代なので、そこまでの拘りは無くたまたま仕入れた資料がそうだったのかな?という解釈位しか想像出来ず仕方無いのですが、マイクロエースらしいと言えばマイクロエースらしいです(笑)。

 こんな製品ですがEF13らしさは充分に有るのでちょっとした加工等で更なる魅力を引き出せそうではあります。余力が有ったらやってみたいと思ってはいます(これ以上仕掛品が増えるのは困るので実際のところナンバー交換が関の山ですが)。

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