本日の入線車輌 その(2) | 適当気儘に鉄道模型

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主に趣味の鉄道模型に関して入手した際の勝手気儘な感想や模型加工・レイアウト製作は下手で悪戦苦闘しながらもやはり適当気儘に楽しみ同じ趣味を持つ人々に勇気と自信を与えたり、そんなまさに「テキトー」なブログです

 オークションでポチ押ししたら落札してしまった車輌のふたつめは

 同じマイクロエースのEF15初期形です。

 この車輌も簡単に説明しますと戦後貨物輸送用に旅客用のEF58と機器の共通化をしながら設計・生産されたのがEF15です。その初期形は新製直後は主として高崎・上越筋に配置されましたが、数年で一部が福島へ転属、奥羽本線の福島~米沢間で使用されます。この区間は板谷峠という数十kmに渡って33‰の急勾配が続く難所があり、そこで使用されるに及んで下り坂での連続ブレーキ使用による車輪のタイヤ緩みの続出が問題となり、戦前のEF10を元に回生ブレーキを装備したEF11の良好な結果から、EF15に回生ブレーキを取り付ける改造を行いEF16となりました。
 その後、負荷が高い故に老朽化が問題となり、後継機EF64が登場配備された事で奥羽本線のEF16は回生ブレーキを外して再びEF15となります。その際に以前所属した福島で装備された装備品の一部はそのまま残り、その姿は福米形とファンから呼ばれていました。模型は一応その姿を模型化しています。

 NゲージとしてEF15という形式は過去プラ量産品でKATO・TOMIX、金属プレスボディでエンドウから既に発売されていましたが、それらは側面窓の数が多い中期~後期の形態で、プラ量産品の初期形の発売はマイクロエースが初でした(福米形のEF16としてはワールド工芸のキットやエンドウの別売りボディがありました)。

 大手プラ量産メーカーから出ていたEF15と比べても腰高な感じがあり、後発故のプロポーションに対しての優位性は無かったと断言しても良いかと思われます。また、この模型の外観上の一番の欠点と言えるのが

 ヘッドライトが実車は別体で屋根に取り付けられているのに模型では70・80系電車の様にボディに半埋め込み状態となっている事です。これは個人的にはかなり残念です。なので多少出来が良くなくとも手軽に福米形のEF15を楽しみたいという方以外にはお薦め出しかねます。

 それなのに何故これを入手したかと言えばセットで販売されていたからというのも有りますが、将来この問題部分を修正してみたい、との思いが少し有ったからです。ヘッドライトの仕様には不満はあるものの、この模型の全てを否定するものではありませんで、欠点はあるものの、それもひとつの個性と捉えて貧乏コレクターのコレクションとして既に1輌所有していますが、もう1輌入手してアップデートしてみたい、とも思っていたのでした(こういう変な加工に魅力を感じてしまう変な自分です)。
 この部分の修正は正直難しく、自分が手を着けた場合、仕掛品となる未来が容易に想像出来るのですが、いつかやってみたい、その時が来る事を願うばかりです。

一押しいただけますと幸いです。
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