少しだけうとうとして、またハッと意識が戻ってきた。
たぶん30分とか、それくらいしか経ってないはず。
「ねえねえ、時間大丈夫なの?何時に約束してるの?」
「…んー…連絡待ち……なんだよ…」
むにゃむにゃ眠たそうなご主人さま。
なかなか目が開かないみたい。
「携帯見なくていいの?メール来てるかもだよ」
「…そうだなあ…あっふ」
ご主人さまはやっと、って感じで体を起こして、携帯を取りに歩いてく。
「まだメール来てない」
「そうなの?」
「ラーメン食いに行くかな」
「二郎?」
「二郎(笑)あと、首輪買いに行こう」
「あー!行くー!首輪って言ったぁ~ナチュラルに首輪って(笑)」
「?なに」
「『社員証』とか『ネックホルダー』とかじゃなくて、首輪って言ったから(笑)」
「ああ(笑)首輪だろ?(笑)」
「うん!わんわんの首輪(笑)」
ご主人さま、わんわんに社員証ホルダーを買ってくれる約束になってたけど、
それを普通の顔で「首輪」って言ってくれたのが嬉しかった。
そうだもん。
首輪代わりの社員証ホルダーだもん。
お仕事中もずっと着けてられる首輪だもん。
「したくしよ~」
「そうだな。眠かった(笑)」
「うん、すごく眠そうだったし…」
「なに?」
「すごくヨダレ出てたよ。わんわんの髪がべたべただった(笑)」
思い出したら可笑しくなって、けらけら笑いながらそう言った。
「あー…知ってる(笑)悪かった」
ご主人さま、自分がヨダレ垂らして寝てたことに気付いてたみたい。
「あのねぇ、マーキングされた(笑)」
「マーキングか。わんわんらしい(笑)」
髪を掴んでくんくん匂いを嗅ぐようにしながら言うと、
ご主人さまはちょっと呆れたみたいにクツクツと笑ってた。
ベッドから起き上がったご主人さまが、
お部屋のパソコンで二郎と100均を探してくれた。
「すぐ近くに100均あるな」
「そこ行こ」
上機嫌で服を着て、お買い物に行く準備。
ご主人さまと一緒にお部屋を出て、エレベーターの中でキスして「なんだよ」って笑われて、
腕をご主人さまの腕に絡ませて、近くの100均目指してとことこ歩き始めた。