夢 出会い 魔性 -83ページ目

夢 出会い 魔性

日記だったり思い出だったり願望だったり不倫だったり。




少しだけうとうとして、またハッと意識が戻ってきた。

たぶん30分とか、それくらいしか経ってないはず。


「ねえねえ、時間大丈夫なの?何時に約束してるの?」

「…んー…連絡待ち……なんだよ…」


むにゃむにゃ眠たそうなご主人さま。
なかなか目が開かないみたい。


「携帯見なくていいの?メール来てるかもだよ」

「…そうだなあ…あっふ」


ご主人さまはやっと、って感じで体を起こして、携帯を取りに歩いてく。


「まだメール来てない」

「そうなの?」

「ラーメン食いに行くかな」

「二郎?」

「二郎(笑)あと、首輪買いに行こう」

「あー!行くー!首輪って言ったぁ~ナチュラルに首輪って(笑)」

「?なに」

「『社員証』とか『ネックホルダー』とかじゃなくて、首輪って言ったから(笑)」

「ああ(笑)首輪だろ?(笑)」

「うん!わんわんの首輪(笑)」


ご主人さま、わんわんに社員証ホルダーを買ってくれる約束になってたけど、
それを普通の顔で「首輪」って言ってくれたのが嬉しかった。

そうだもん。
首輪代わりの社員証ホルダーだもん。
お仕事中もずっと着けてられる首輪だもん。


「したくしよ~」

「そうだな。眠かった(笑)」

「うん、すごく眠そうだったし…」

「なに?」

「すごくヨダレ出てたよ。わんわんの髪がべたべただった(笑)」


思い出したら可笑しくなって、けらけら笑いながらそう言った。


「あー…知ってる(笑)悪かった」


ご主人さま、自分がヨダレ垂らして寝てたことに気付いてたみたい。


「あのねぇ、マーキングされた(笑)」

「マーキングか。わんわんらしい(笑)」


髪を掴んでくんくん匂いを嗅ぐようにしながら言うと、
ご主人さまはちょっと呆れたみたいにクツクツと笑ってた。


ベッドから起き上がったご主人さまが、
お部屋のパソコンで二郎と100均を探してくれた。

「すぐ近くに100均あるな」

「そこ行こ」


上機嫌で服を着て、お買い物に行く準備。

ご主人さまと一緒にお部屋を出て、エレベーターの中でキスして「なんだよ」って笑われて、
腕をご主人さまの腕に絡ませて、近くの100均目指してとことこ歩き始めた。





寒いなか、自転車でちゃきちゃき帰ってきた。

小雨が降り始めてて、とっても寒い。

ご主人さまから『風呂に直行』ってメールが来た。

おうちに着いたらお風呂に直行。
寒いし、ご主人さまもそう言っていたから。

冷え切った指先がお湯でぴりぴりする。

それから気持ちよくなってくる。

じわじわ生き返る感じ。
体の端から、凍ったのが溶けてく感じ。

お腹が空いたな…って思う。

ごはんを食べたのは夕方の4時。
夜中にお腹が空いてくる。


『カップ麺食べたい』

『日課の前に腹ごしらえか(笑)』


日課っていうのはオ/ナ/ニーのこと。

ご主人さまに笑われながらお湯を沸かしてカレーヌードルを食べた。

食べたら眠くなってきた。


『食べたら日課だね(笑)』

『食べてイッて寝て、じゃ、本能だけね(笑)』


食べてイッて寝て。

プラス、ご主人さまにくんくん甘えるのが、わんわんの本能。





あっ!寝ちゃってた!

いま何時なんだろ。
ご主人さま、大丈夫なのかな?



ラ/ブホって時計が無い。
時間が判らなくて、慌てて起き上がってバッグの中の携帯を見よう、と思った。


ベタ


ベタ?


なんだろ、髪がべたべたしてる。

この感じ…やだ、ヨダレだ。

わんわん、ヨダレ垂らして爆睡してたのかぁ。
どんだけだらしなく寝てたのよ(笑)


恥ずかしいなあ…なんて思いながら、手の甲で自分の口元を拭った。

あれ?変なの。

口元は全然濡れてない。


変だなあ…って思いながら髪を触ったら、
さっきべたべたしてることに気付いた反対側もべたべたしてた。

(あ…判った)

ご主人さまだ(笑)

わんわんの顔の上に頭を乗せるみたいにして寝ちゃってたもの。

これ、わんわんじゃなくてご主人さまのヨダレだ(笑)


「あはは」


なんだか可笑しくなって、1人で笑いながら携帯を取りに行った。

2時かあ…

ご主人さま、何時にここを出れば大丈夫なんだろ?


わんわんがベッドに戻ったらご主人さまがゴソッて動いたから、
一応「2時よ」って声を掛けてみる。

ご主人さまは「まだ大丈夫…ってか、連絡来てるかなあ」とか呟いてる。
やっぱりまだ眠そう。


「携帯見なくていいの?」

「んー…」

「連絡くるんでしょ」

「んー」


ご主人さまは少しだけ体を動かして、
力尽きたみたいに、わんわんの胸の辺りにポテンと顔を埋めてきた。

すごい無防備。
すごい眠そう。
すごい気持ちよさそう。

すごく、いとしい。


胸の辺りに顔を埋めているご主人さまの頭を両手で抱きしめてみる。

硬くて弾力のある髪が気持ちよくて、何度も手の平で包むみたいに撫でた。


「いっぱいいってたね」


わんわんの体に顔をくっつけたまま、ご主人さまの口唇が動いた。

くすぐったい。
気持ちいい。


「うん(笑)」

「いき放題(笑)」

「うん」

「気持ちよさそうだった」

「気持ちいいもん」

「そか」

「うん(笑)」


ご主人さまの頭を両手で抱きしめたままお返事した。

しあわせで気持ちよくてしあわせでしあわせで、
またそのまま少しだけ、うとうとまどろんでしまった。


現実と夢の隙間を、ご主人さまと2人でユラユラたゆたっているみたいだ。





「全然頑張れなかったね(笑)」

「うー」


完全にからかってるみたいな口調のご主人さま。


「ちゃんとご奉仕するって言ってなかったっけ」

「あのね、頑張ったはず」

「頑張ってたけど、その後がなあ。余計にひどい(笑)」

「…気持ちいいんだもん」


くっついてふにゃふにゃに甘えながら、言い訳みたいにモゴモゴ喋るわんわん。


「死/んじゃうし(笑)」
「なにが?」

「死/んじゃう/死/んじゃうって(笑)」

「言ってないよ」

「言ってるよ。覚えてないくせに」

「…覚えてないけど」

「死んじゃうー、こわいこわいーって(笑)」

「わんわんが覚えてないからそうやって面白がってテキトーなこと言う~」

「言ってるって」

「いつも言うの?」

「『こわい』と『死/んじゃう』はいつも言ってる」

「言ってないよ」

「じゃあもうしない」

「あっ!言ってる~」

「言ってるから(笑)」

「…言ってないと思うんだけど…」

「じゃあもうしない」

「言ってる!わんわんいつも言ってるから~(笑)」

「はは」


甘えてくっついてじゃれついて、
抱きしめてもらったりキスしたりしながら言葉遊び。

体はダルくて、でも心地好くて、
気持ちは甘ったるくて、ほわほわしあわせ。

とろんと溶けて行きそうな感じ。


「眠くなりそう」

「ああ」

「わんわんより○○さんのほうが眠そう(笑)」


ご主人さま、夕方から新年会って言ってたけど、何時まで大丈夫なんだろう。

でもご主人さまも眠そうだし、寝ちゃっても大丈夫なのかな。



てゆか、少し重たい。

ご主人さまに腕枕してもらってて、
そのわんわんの顔にご主人さまの頭の重みを感じた。


ご主人さま、寝ちゃったのかな。
すごく眠そうだったもの。


ご主人さまの重みが心地好い。


寝ちゃって大丈夫かな…

眠いや




ねむ…






お仕事終わった、ってメールしてから少しして、ご主人さまからメールが来ましたです。

ん?なんか写メが添付されてる。


『なあに?手錠?』

『ハズレ。首輪と腕輪(笑)』


手錠にしてはチェーンが長いなあって思ったんだあ(笑)


『あのねぇ、わんわんこれ着けたい(^-^)』

『今度あげるから(笑)』

『しっぽバタバタしながら着けてもらう(^-^)』



嬉しいことが2つ。

ステキなおみやげ、が1つ。

『今度』って言葉が1つ。


いつかは判らないけど、今度のお約束をした感じがするもん(笑)