首輪買いに行こう【16】現実と夢のすきま | 夢 出会い 魔性

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あっ!寝ちゃってた!

いま何時なんだろ。
ご主人さま、大丈夫なのかな?



ラ/ブホって時計が無い。
時間が判らなくて、慌てて起き上がってバッグの中の携帯を見よう、と思った。


ベタ


ベタ?


なんだろ、髪がべたべたしてる。

この感じ…やだ、ヨダレだ。

わんわん、ヨダレ垂らして爆睡してたのかぁ。
どんだけだらしなく寝てたのよ(笑)


恥ずかしいなあ…なんて思いながら、手の甲で自分の口元を拭った。

あれ?変なの。

口元は全然濡れてない。


変だなあ…って思いながら髪を触ったら、
さっきべたべたしてることに気付いた反対側もべたべたしてた。

(あ…判った)

ご主人さまだ(笑)

わんわんの顔の上に頭を乗せるみたいにして寝ちゃってたもの。

これ、わんわんじゃなくてご主人さまのヨダレだ(笑)


「あはは」


なんだか可笑しくなって、1人で笑いながら携帯を取りに行った。

2時かあ…

ご主人さま、何時にここを出れば大丈夫なんだろ?


わんわんがベッドに戻ったらご主人さまがゴソッて動いたから、
一応「2時よ」って声を掛けてみる。

ご主人さまは「まだ大丈夫…ってか、連絡来てるかなあ」とか呟いてる。
やっぱりまだ眠そう。


「携帯見なくていいの?」

「んー…」

「連絡くるんでしょ」

「んー」


ご主人さまは少しだけ体を動かして、
力尽きたみたいに、わんわんの胸の辺りにポテンと顔を埋めてきた。

すごい無防備。
すごい眠そう。
すごい気持ちよさそう。

すごく、いとしい。


胸の辺りに顔を埋めているご主人さまの頭を両手で抱きしめてみる。

硬くて弾力のある髪が気持ちよくて、何度も手の平で包むみたいに撫でた。


「いっぱいいってたね」


わんわんの体に顔をくっつけたまま、ご主人さまの口唇が動いた。

くすぐったい。
気持ちいい。


「うん(笑)」

「いき放題(笑)」

「うん」

「気持ちよさそうだった」

「気持ちいいもん」

「そか」

「うん(笑)」


ご主人さまの頭を両手で抱きしめたままお返事した。

しあわせで気持ちよくてしあわせでしあわせで、
またそのまま少しだけ、うとうとまどろんでしまった。


現実と夢の隙間を、ご主人さまと2人でユラユラたゆたっているみたいだ。