夢 出会い 魔性 -50ページ目

夢 出会い 魔性

日記だったり思い出だったり願望だったり不倫だったり。




宅配便のお兄さんの声が聞こえなくなるまで、わんわんは洗面台の前で固まってた。

声が聞こえなくなって、玄関ドアがガチャンと閉じる音がしてハッとした。

まだはだかんぼだ(笑)


「なんかね~、なんかびっくりしたー(笑)」

「はは」


シャツを着たりスカート穿いたりしながら、えへへって照れ笑いしたりして。

服を着てリビングに向かうと、灰皿が目に止まった。

あ…まずいや。

吸い殻をひょいとつまみ上げた。


「?いいよ、別に」

「…口紅付いてるから」

「ああ」


ご主人さまが結婚する前に、何度かご主人さまの実家に上がったことがある。

いつも「いいよ」って言われてたから、吸い殻はそのままにしてたんだ。

ご主人さまのタバコとは違う、わんわんの細いメンソール。

もし、おうちの人に何か聞かれても、彼女が来たとか何とか言って済ますんだろうな、って思ってたから。



…でも、さすがにそういうわけにはいかないもん。
もう、いかないもん。

口紅の付いた吸い殻を摘まんで、ティッシュでくるくる包んでバッグの中に押し込んだ。



「鍵してくから」

「うん」

「先に出てて。追いつくから」

「はい」


ご主人さまにそう言われて、何も考えずに玄関のドアを開けた。

開けて、一歩踏み出してから(あっ!)と思った。

ご主人さまの実家から、仲良く一緒に出たら変だ。

ご主人さまがそこまで考えて「先に出て」って言ったのかは判らない。

もしかしたら、ホントにただ鍵を閉めてくから、ってだけの話しかも。

でも、わんわんは(変だ)って気付いてしまった。

気付いたら、自然と足が速くなった。
速くご主人さまの実家から離れなくちゃ。

三軒くらい先のおうちの人が、庭先で水を撒いてた。
ご主人さまと一緒じゃなくて良かった。なんかもう消えたい。

とことこ歩き続けたら、後ろから足音が聞こえてきた。

足を進めながら、不自然じゃない程度に顔だけでチラと振り向いて見た。

ご主人さまだ。あとは誰もいない。

立ち止まって待ちたくなった。

でも、待っちゃいけない気がする。

ご主人さま、「追い付くから」って言った。

自然とご主人さまが追い付いてくれるまで、わんわんは立ち止まっちゃだめだと思った。



とことこ
カッカッカッ
とことこ
カッカッカッ


数メートル後ろの人を待てないんだ、わたし。
下唇を噛んだ。
速く追い付いて、って思った。
何かに抵抗するみたいに、少しだけ進みを遅くするのが精一杯。
これでご主人さまの進みも遅くなったら凹むなあ…なんて考えた。
大きくなってくる足音にホッとする。


「今日は暑いなあ」

「ねえ(笑)」


ご主人さまがわんわんの隣まで来てくれた。
進む速度がおんなじになった。



さっきまで泣きそうな気持ちだったことは、ご主人さまにはないしょ。







お腹を拭ってくれてから、ご主人さまはペットボトルのお水をごくごく飲んでた。

一階に降りて冷蔵庫から持ってきたんだ。


「わんわんも」

「起きないと飲めないよ(笑)」

「起きる」


起きる、って言ったものの、起き上がれなくてじたばたした(笑)
ご主人さまが手を握って引き起こしてくれた。
冷たいお水が美味しくてごくごく飲んだ。
喉がからからで、口の中はベタベタしてた。大きな声を上げてたからだろう。

それからご主人さまにぺったりくっ付いて、ほわほわしあわせな気持ちで横になった。
寒くない?なんて聞きながら、抱きしめてくれる腕がきもちいい。
肌寒い夜だったけど、ご主人さまの体温がきもちよかった。
ご主人さまがあったかいってことは、わんわんはひんやりしてるのかも。
ご主人さまが寒くないといい。


そのまま眠ってしまって、朝ビクッと目が覚めた。
何時なんだろう。


「なに」

「…何時だろ」


ご主人さまの手が、ぱたぱた動いて何かを探してる。
ああ、腕時計。


「まだ5時だよ」

「うん」

「この部屋、時計が無いんだよなあ」

「うん」


まだ5時。
わんわん今日は仕事だけれど、ご主人さまのおうちを9時くらいに出れば間に合う。

またウトウトとまどろんで、今度はおトイレに行きたくなって目が覚めた。

階段を降りて時計を見たら8時半。
あら、ちょうどいい(笑)

おトイレを済ませてから化粧ポーチを引っ張り出して、はだかんぼのまま洗面台に向かった。
軽くお化粧してたら、ご主人さまも階段を降りてきた。


「わんわん、バスで駅まで行くから寝てていいよ」

「俺もバスだけど(笑)一緒に出るよ」

「駅まで一緒に行ってくれるの?」

「んー。で、バーガーキング食う」

「えー?わんわんも食べるー」

「間に合わなくなるよ(笑)」

「へーきだもん」



ピンポーン


へ?いまピンポーンってなった?

はだかんぼのわんわん、大いに慌てふためいた。

やっべ!服着なきゃ!
いやいやいや、そーゆー問題?
隠れる?
はだかで?どこに?
えーー?!


「出るよ」

ささっと服を着たご主人さまが玄関に向かってく。
ガチャって音の後で「宅急便です」って声が聞こえた。



宅急便かよ!
↑心の中で1人ツッコミ。

落ち着いて考えれば、おうちの人がチャイム鳴らすはずないけど、
はだかんぼで、仮にも不/倫相手の実家でチャイムが鳴ったら…


飛び上がるほど驚くんだからー(笑)








(いれたいよいれたいよ、ご主人さまで気持ちよくなりたい)

ご主人さまが欲しくて頭がぽんって爆発しそう。


「……たい」

「なに」

「いれたい。いれてもいい?」

「だめ」

「いれたいの」

「だめ」


ご主人さまの胸のあたりにほっぺたをすりすりしながら、ばかみたいに同じ言葉を繰り返してた。

もっと上手に甘えられたらいいのに。


「…いれ、」


同じ言葉を繰り返しながら、体がぷるぷる震える。

何回繰り返したのか、何か違うことを言ったのか判らないけど、
ご主人さまが「いいよ」って言ったのは覚えてる。

ぬるぬるした場所にご主人さま自身をあてがって、ゆっくり腰を沈めてく。

圧迫感と気持ちよさで呼吸が上手にできない。

セ/ック/スは脳みそでするんだ、って本当にそう思う。

だから
きっと
繋がる瞬間はしあわせ酔いしそうなほど気持ちいいんだ。
ガタガタ震える体を抑えるのも難しくて、すぐにいってしまうんだ。

ご主人さまの体の上にパタンと倒れ込んで、少し甘えたな気持ちで口唇を這わせた。

ご主人さまの舌が絡んでくる。

気持ちよくて、声だかなんだか判らない音が口唇の端から零れてく。

ご主人さまの大きい手の平が、頭を撫ぜるように動いてる。気持ちいい。

そのまま、その大きい手の平が、頭を後ろからぐっと押さえつけてる。

口唇と口唇に隙間が出来ないくらい強く押さえつけられたまま、
もう片方の手で腰を引き寄せられて、ご主人さまが下から突き上げてくる。

声が出る隙間もない感じ。

鼻から「んっんっ」って、苦しそうな音が漏れた。

ぴったりくっ付いたままの口唇をもごもご動かして、やめて、とか、いく、とか、そんなことを言おうとした。

けど、言葉は全部ご主人さまに飲み込まれてしまうみたいに感じた。

びくん、って跳ねるみたいに動いたから、きっといったことなんて簡単にバレてる。

それでも動かれると、だんだん追い詰められてるみたいな気持ちになってく。

逃しきれない快/感はつらい。

自分がどんなだったのか良く覚えてないけど、気が付いたら何回かいってからご主人さまの体の上でぐったりしてた。


(あ…れ?寝てた?)


時間の感覚とかよく判らなくなってて、どれくらいそうしてたのかも判らない。

でもご主人さまがまだはいったままになってたから、たぶん数分。


「…う」

かくん、って折れそうな腕で体を起こして、ゆるゆると腰を動かす。

ご主人さまに気持ちよくなってほしい。
気持ちよくなってほしい。


「頑張るんだ(笑)」

「う……ん」

「ゆっくりでいいから」

「…ん」

「大きく動かしてごらん」


あたまは完全にぼけっとしてしまってて、ただご主人さまの言葉をなぞっていた。


ゆっくり
大きく
ゆっくり
大きく


ひざとか太ももとかがカクカクして、上手に動けない。
すぐにガクンと力が抜けてしまう。
それでも繋がった場所は気持ちよくて、また波に飲み込まれそう。
ご主人さまの両手が腰を掴んで、私の体を上下に揺さぶる。
あたまが揺れる。ガクン、ガクンって。
体にギューって力が入って、達しながら弓なりに仰け反って、
そのままプチンって何か切れたみたいに背中側に倒れた。
ご主人さまが起き上がるのが見えた。
私が正常/位が好きなこと、ご主人さまは知ってる。
ああ、またすぐにいきそう。
たぶんなにか言った。
だめもういきそう、とか、やめてやめて、とか、
あとは意味があるのかも判らない言葉とか。


「ゆっくり」

「…ゆっくり」

「ゆっくり動くから、ゆっくりいってごらん」

「……ゆっくり」

「そう。早く動かないで」


はやくうごかないで?
わんわん、自分で動いてた自覚もない。
だいたい、下になっててどうやって動いてたのかもわからない。


「…ゆっくり」

「そう」

「きもちいい」

「うん」

「きもちいい」

「そう。上手だよ」

「きもち…いい」

「そうか」

「とけそう」

「ん」

「とけそう…おくのほう」



あとはよく覚えてない。
ううん、ほんとはとっくによく判ってない。
たぶん、たぶん、の記憶の世界。
なんかこんな風だったような…って、曖昧なもの。
ご主人さまの実家だから、って、何度か口を押さえたり声を噛んだりしてたはず。
だけど、たぶんよく覚えてない時は、大きな声を上げてしまってた。
ご主人さまの「ああ、いきそうだ」って声を聞きながら、大きな声を上げてた。


なんとか、意識の焦点が合ってきた時には、ご主人さまがわんわんのお腹の上をティッシュで拭ってくれてた。







メールはもう少し出来ないなあ




…ってメールきましたよ(笑)

1つ下の記事を書いてからすぐ。
夜中の2:40に。

え?ご主人さま、わんわんのことどっかで見てる?って思った(笑)



うん、判った。って返信したら、「寝てなさい(笑)」って。

わんわんが寝てると思ってメールくれたのかな。
寝てる時間だけど手が空いた時に…、ってメールくれたのかな。



なんか嬉しかったよ