(いれたいよいれたいよ、ご主人さまで気持ちよくなりたい)
ご主人さまが欲しくて頭がぽんって爆発しそう。
「……たい」
「なに」
「いれたい。いれてもいい?」
「だめ」
「いれたいの」
「だめ」
ご主人さまの胸のあたりにほっぺたをすりすりしながら、ばかみたいに同じ言葉を繰り返してた。
もっと上手に甘えられたらいいのに。
「…いれ、」
同じ言葉を繰り返しながら、体がぷるぷる震える。
何回繰り返したのか、何か違うことを言ったのか判らないけど、
ご主人さまが「いいよ」って言ったのは覚えてる。
ぬるぬるした場所にご主人さま自身をあてがって、ゆっくり腰を沈めてく。
圧迫感と気持ちよさで呼吸が上手にできない。
セ/ック/スは脳みそでするんだ、って本当にそう思う。
だから
きっと
繋がる瞬間はしあわせ酔いしそうなほど気持ちいいんだ。
ガタガタ震える体を抑えるのも難しくて、すぐにいってしまうんだ。
ご主人さまの体の上にパタンと倒れ込んで、少し甘えたな気持ちで口唇を這わせた。
ご主人さまの舌が絡んでくる。
気持ちよくて、声だかなんだか判らない音が口唇の端から零れてく。
ご主人さまの大きい手の平が、頭を撫ぜるように動いてる。気持ちいい。
そのまま、その大きい手の平が、頭を後ろからぐっと押さえつけてる。
口唇と口唇に隙間が出来ないくらい強く押さえつけられたまま、
もう片方の手で腰を引き寄せられて、ご主人さまが下から突き上げてくる。
声が出る隙間もない感じ。
鼻から「んっんっ」って、苦しそうな音が漏れた。
ぴったりくっ付いたままの口唇をもごもご動かして、やめて、とか、いく、とか、そんなことを言おうとした。
けど、言葉は全部ご主人さまに飲み込まれてしまうみたいに感じた。
びくん、って跳ねるみたいに動いたから、きっといったことなんて簡単にバレてる。
それでも動かれると、だんだん追い詰められてるみたいな気持ちになってく。
逃しきれない快/感はつらい。
自分がどんなだったのか良く覚えてないけど、気が付いたら何回かいってからご主人さまの体の上でぐったりしてた。
(あ…れ?寝てた?)
時間の感覚とかよく判らなくなってて、どれくらいそうしてたのかも判らない。
でもご主人さまがまだはいったままになってたから、たぶん数分。
「…う」
かくん、って折れそうな腕で体を起こして、ゆるゆると腰を動かす。
ご主人さまに気持ちよくなってほしい。
気持ちよくなってほしい。
「頑張るんだ(笑)」
「う……ん」
「ゆっくりでいいから」
「…ん」
「大きく動かしてごらん」
あたまは完全にぼけっとしてしまってて、ただご主人さまの言葉をなぞっていた。
ゆっくり
大きく
ゆっくり
大きく
ひざとか太ももとかがカクカクして、上手に動けない。
すぐにガクンと力が抜けてしまう。
それでも繋がった場所は気持ちよくて、また波に飲み込まれそう。
ご主人さまの両手が腰を掴んで、私の体を上下に揺さぶる。
あたまが揺れる。ガクン、ガクンって。
体にギューって力が入って、達しながら弓なりに仰け反って、
そのままプチンって何か切れたみたいに背中側に倒れた。
ご主人さまが起き上がるのが見えた。
私が正常/位が好きなこと、ご主人さまは知ってる。
ああ、またすぐにいきそう。
たぶんなにか言った。
だめもういきそう、とか、やめてやめて、とか、
あとは意味があるのかも判らない言葉とか。
「ゆっくり」
「…ゆっくり」
「ゆっくり動くから、ゆっくりいってごらん」
「……ゆっくり」
「そう。早く動かないで」
はやくうごかないで?
わんわん、自分で動いてた自覚もない。
だいたい、下になっててどうやって動いてたのかもわからない。
「…ゆっくり」
「そう」
「きもちいい」
「うん」
「きもちいい」
「そう。上手だよ」
「きもち…いい」
「そうか」
「とけそう」
「ん」
「とけそう…おくのほう」
あとはよく覚えてない。
ううん、ほんとはとっくによく判ってない。
たぶん、たぶん、の記憶の世界。
なんかこんな風だったような…って、曖昧なもの。
ご主人さまの実家だから、って、何度か口を押さえたり声を噛んだりしてたはず。
だけど、たぶんよく覚えてない時は、大きな声を上げてしまってた。
ご主人さまの「ああ、いきそうだ」って声を聞きながら、大きな声を上げてた。
なんとか、意識の焦点が合ってきた時には、ご主人さまがわんわんのお腹の上をティッシュで拭ってくれてた。