夢 出会い 魔性 -186ページ目

夢 出会い 魔性

日記だったり思い出だったり願望だったり不倫だったり。



わたし馬鹿だな、という気持ち


馬鹿なの自分で判ってるけど、愛しいなって気持ち


ご主人さまが愛しい。

いとしい

いとおしい



ご主人さまにキスをした。

ご主人さまも返してくれた。

一方的に触れるキスじゃなくて、軽く口唇を吸い合うキス。

何回かしてから「子供に見られるぞ」って笑われた。

「見えてるね(笑)」

「テントは駄目だなあ(笑)」


ご主人さま眠そう。

眠そうだねって言うと、あんまり寝てないからなって返事がきた。


「ドンキで買い物してたからな」

「あ…そうか。何時くらいに寝たの?」

「2時すぎかな」

「じゃあ2時間くらいしか寝てないの?」

「んー……」


ビールで少し酔ったご主人さまがそう言った。

飲んでない時は言わなかったけど、
海に行く約束したから買い物に行って、遅くなったんだな…って判った。


嬉しかった

申し訳なかった


すぐ寝息が聞こえた。

たまらない気持ちで、眠っているご主人さまの隣でblogを書いた。

書いていたら、眠ったままのご主人さまの腕が伸びてきた。

その腕ががさがさ動いて、わんわんの体を探してるみたいだ。

体を擦り寄せらたら、そのままギュッと抱き寄せられた。

寝息は聞こえたまま。

投稿のボタンをポチッと押して、携帯を放り投げた。

ご主人さまの体を抱きしめ返した。

ご主人さまの手が、わんわんの後頭部をなぜている。
もう片方の手がわんわんの背中をポンポンと叩いている。


たまらなく愛おしい。

愛おしくて、気持ちいい。





うと…と眠りが浅くなったり深くなったりしながら、
3時間くらい眠っていたみたい。

ご主人さまも、隣で目を覚ましていた。



「あのね、お願いが2つあるの」

「ん?なに?」

「結婚が決まったらね、教えて欲しい。事後報告みたいに知るのは…キツイと思う」

「ああ、うん、それは教える」

「うん。ありがとう」

「あと1つは?」

「……うん…駄目ならいいんだけど…」

「なに」

「今日ね、お部屋じゃなくてラ/ブホに泊まりたい」

「部屋は嫌なのか?」

「あっ、嫌じゃないよ。違うの、そうじゃなくて…わたし…声が大きいから…○○さんの部屋だと…その…いろいろ気になるかも知れないし…」

「つーか、する気なんだ?(笑)」

「するよ。ラ/ブホ駄目ならお部屋でする」

「するの前提かよ(笑)」

「うん。する」

「……泣くよ」

「しなくても泣くよ」

「したらもっと泣くよ」

「……判ってる」



それきりご主人さまは黙ってしまった。

「駄目ならいいの。わたし、男の人の心理とか判らないから、こういう時は無理ならいいの」

「…考え中」

「…うん…そろそろ片付けよっか」


自分でお願いしたのにいたたまれなくて、テントとか片付けようって切り出したのは私。

片付けてショッピングセンターに行こう、とご主人さま。





前に私が「行きたい」って言ったの、ちゃんと覚えててくれてる。




テントに戻って、ご主人さまはビール、わんわんはコーラを開けた。

すぐ飲もうとするご主人さま。


「待って」

「?」

「はい、カンパーイ」

「乾杯(笑)」


ペットボトルと缶をポコンとぶつけて、ごくごく喉に流し込んでく。


「旨い。海といえばビールだな(笑)」

「……」

「なに(笑)」

「わんわんも飲みたい」

「飲みなよ、あるから」

「少ししか飲めないからいい」

「じゃあこれ飲みな」


ご主人さまが飲みかけのビールをわんわんに差し出す。

…苦い。でも冷たくて美味しい。


「ビール苦いね(笑)」

「なんだ(笑)」

「サワーとかしか飲まないから。サワーもあんまり飲めないけど」

「あるよ。飲みな」

「全部飲めないよ」

「俺が飲むから」

「うん、じゃあ飲む」


ビールの後のサワーは飲み口が良くて、ごくごくって喉に流れてく。


「美味しいね」

「なあ」

「…あ」


クルン…って視界が揺れた。

テントの中で座ってた体が、パタンってマットの上に倒れた。


「目が回った」

「わはは」

「酔っ払ったー」

「弱いなぁ(笑)」


わんわんは座って飲んでてパタンと倒れたけど、
ご主人さまは最初からゴロンって横になってた。

倒れたまま横を見るとご主人さまがいる。



「…わたし」

「うん」

「離婚成立したら、赤ちゃん欲しいって言おうと思ってた」

「ああ」

「…結婚して欲しいって意味じゃなくて…」

「うん」

「○○さんの子供、欲しいよって伝えたかった」

「うん」

「で、出来たら『1人で育てるの無理~』って、なし崩しに!(笑)」

「わはは、そんな魂胆か」

「うん(笑)実際1人じゃ大変だと思うし…」

「だなあ」

「…私に、じゃなくて、子供に、の責任は果たそうとするでしょう?」

「…同じこと言われたよ」

「赤ちゃん…出来た人に?」

「そう。言い方は違ったけど、同じ意味のことを言われた」

「…うん、そうか…うん」


漠然と…
漠然と、わたしと同じような考えの人なのかなあ…と思った。





海水に足を浸すと、思っていたよりずいぶんと温かかった。


「水、ぬるいね」


ザバザバ入りながらご主人さまを振り返る。

ご主人さまは波打際で変な顔をして固まってた。


「どしたの?」

「つめた…」

「冷たい?」

「冷たいよ」


すんごいノロノロと足を進めるご主人さま。
少し進むたびに表情が歪んでく(笑)


「そんなに冷たい?」

「つめてーよ!」

「入っちゃえばいいよ、ザブンて」

「しぬ!」

「ほら(笑)」


肩までザブンと浸かって見せたら、
「自慢か!」ってご主人さま(笑)

わんわんは、わははって笑いながら、もう少し深いほうまでザブザブ歩いてった。

キランと水中で何か光ってる。


「…さかな」

「んー?」

「さかながいる!さかながいるよ、いっぱいいる!」

「へえ」


小さいさかながたくさん泳いでるのが良く見えた。


「さかながいるんだ」

「うん、いっぱいいる。良く見えるよ、ほらほら」

「つめてーんだよ(笑)」


ソロソロと進んでるご主人さまは、中々さかながいるあたりまで来られない。


「水が綺麗なんだな」

「そうなんだね~。人も少ないし綺麗なんだろうねー」

「ああ、ほんとだ、いるな」



綺麗な水の中で泳ぐさかなをご主人さまと見た。

2人で海藻に足を取られながらケタケタ笑って歩いた。

ご主人さまが泳ぎ始めた。

わんわんは「泳がないで」って騒いだ。

わんわん泳げないのだ。
足が届かないとこは怖いから行かないでって騒いだ。

俺は泳げるって、ご主人さまは得意げ。

わんわんは泳げないんだよっ!って不安顔。

行かないで行かないでって、ちょびっと半べそ。

ご主人さまは笑ってる。
笑いながら戻ってきてくれる。

わんわんが怖くない程度の深さのとこで、また海藻を足に絡めながら歩いた。

少し体が冷えてきた。

ちょびっとずつ浅いほうに向かって歩き出す。


「あ」

「ん?」

「さくら貝」

「ほんとだ~」


ご主人さまが指したとこを見たら、綺麗なピンク色のちっちゃい貝殻が落ちてた。

マニキュアを塗った爪みたいだ。



きれい

きれいだ




8時半くらいまでご主人さまと釣りをして、
そろそろ行くかって話になった。


遅くなると海水浴場の最寄り駐車場が混んじゃうから(笑)


「海なんて何年ぶりだろう」

「ん」

「あ、ほら、この前みたいに砂浜を歩く…とかは時々あるけど」


ゴールデンウイークにご主人さまのとこに来た時は、
砂浜をとことこ歩いてサーフィンしてる人を眺めたりした。


「毎年海水浴したりする?」

「いや、そうでもないかな」

「わんわん…たぶん…10年ぶりとか…それくらいかなー」

「海無し県だし(笑)」

「そーそー(笑)」


早めに移動したから、駐車場はまだ空いてた。

車を停めて、テントとマットと保冷バッグを抱えて砂浜まで歩いてく。

ご主人さまは穴場っぽい海水浴場を選んで連れて来てくれたので
私のイメージの海水浴よりなんだかのんびりした感じ。

ゴチャゴチャ混み合ったとこにしか行ったことが無かったのだ。



前の晩にご主人さまがドンキで買ってきてくれたテントを広げて、
2人で砂浜でそれを組み立てた。

中には、やっぱり前の晩に買ってきてくれたマットを敷いた。


「マット正解!」

「ん?」

「テントだけより全然気持ちい~」

「だな(笑)」


2人でテントに潜り込んで日焼け止めを塗った。

自分でぺたぺた。

背中はお互いにぺたぺた。

そんな他愛のないことが嬉しい。


「海いこ」

「まだ」

「えー」

「行ってきなよ」

「1人じゃヤダよ」

「まだ行かない」


ゴロンと転がったままのご主人さま。

子供でもないのに…ていうか、いい年した女が1人でワーイって海に入るの恥ずかしいじゃないか~~


「いこ」

「まだ」

「なんでー」

「爪切ってから」

「はあ?」


明らかに乗り気じゃないご主人さま。

自分の足の爪が伸びてるから嫌だ、とか、意味不明なこと言い出した(笑)


「爪、カンケーないじゃん(笑)」

「切る」

「じゃ、わんわんが切ってあげる(笑)」

「マジ?(笑)」

「うん?」

「よろしく」

「うん…って、なんで爪切り持ってんの!(爆笑)」


ご主人さまが爪切りを出したからホントに爆笑してしまった。

家を出る時に足の爪が伸びてるなあ…と思って、爪切り持って出たんだって(笑)



ご主人さまの足の前にチョコンと座って、足の爪を切ってった。

人の足の爪なんて切らないから、ちょっとだけドキドキする。


「もっとバチバチ切っていいよ」

「こわいの!」

「なんで」

「痛そうで」

「爪は痛くないだろ(笑)」

「変なとこ切ったり深爪したりしそうなの~」

「そんな真剣な顔しなくて大丈夫だよ(笑)」


むむむって顔で爪を切るわんわん。
笑って爪を切られてるご主人さま。

風通し良くするために、テントは両側が切ってある。
スースー気持ちいい。
海の匂いも気持ちいい。


「切れた」

「ん、まあまあ(笑)」

「えへへ」

「まったく、いつも楽しそうだ(笑)」

「いこ」

「はいはい(笑)」



やっとご主人さまの重い腰が上がった。




最後の恋、だとか

なんとなく、しっくり来ないのだよ(笑)

たぶん、言葉が陳腐なのだと思う。

最後の恋……
……嘘くさい安っぽい言葉だなあって。




感覚としては、判る。
でも言葉が余りにもチープすぎる。

ご主人さまへの感情が、最後の恋だなんて思わない。

わたし、きっとまた恋をする。

繰り返し

繰り返し

ご主人さまに恋をする。

わたしが恋をしても良い相手は、おそらくこの世界に2人。

ご主人さま



それ以外の人は自分で自分に許せないだろう。



□ □ □


わたし、たぶん今、1番堕としやすい女になってる。

たぶん傷ついてる

たぶん寂しがってる

たぶん助けを求めてる

だから警戒しないといけない。

ご主人さまにも言われた。

泣いているとナンパされるぞって。

泣いてる女なんて、されないよって返事した。

弱みに付け込む奴はいるからって言われた。

…ご主人さま、妬いてるの?なんて(笑)
ちょびっと自惚れ。

大丈夫。

わたしきっと新しい恋をする。

ご主人さまに

繰り返し。




新しい恋をするよ