激動 10海 | 夢 出会い 魔性

夢 出会い 魔性

日記だったり思い出だったり願望だったり不倫だったり。




海水に足を浸すと、思っていたよりずいぶんと温かかった。


「水、ぬるいね」


ザバザバ入りながらご主人さまを振り返る。

ご主人さまは波打際で変な顔をして固まってた。


「どしたの?」

「つめた…」

「冷たい?」

「冷たいよ」


すんごいノロノロと足を進めるご主人さま。
少し進むたびに表情が歪んでく(笑)


「そんなに冷たい?」

「つめてーよ!」

「入っちゃえばいいよ、ザブンて」

「しぬ!」

「ほら(笑)」


肩までザブンと浸かって見せたら、
「自慢か!」ってご主人さま(笑)

わんわんは、わははって笑いながら、もう少し深いほうまでザブザブ歩いてった。

キランと水中で何か光ってる。


「…さかな」

「んー?」

「さかながいる!さかながいるよ、いっぱいいる!」

「へえ」


小さいさかながたくさん泳いでるのが良く見えた。


「さかながいるんだ」

「うん、いっぱいいる。良く見えるよ、ほらほら」

「つめてーんだよ(笑)」


ソロソロと進んでるご主人さまは、中々さかながいるあたりまで来られない。


「水が綺麗なんだな」

「そうなんだね~。人も少ないし綺麗なんだろうねー」

「ああ、ほんとだ、いるな」



綺麗な水の中で泳ぐさかなをご主人さまと見た。

2人で海藻に足を取られながらケタケタ笑って歩いた。

ご主人さまが泳ぎ始めた。

わんわんは「泳がないで」って騒いだ。

わんわん泳げないのだ。
足が届かないとこは怖いから行かないでって騒いだ。

俺は泳げるって、ご主人さまは得意げ。

わんわんは泳げないんだよっ!って不安顔。

行かないで行かないでって、ちょびっと半べそ。

ご主人さまは笑ってる。
笑いながら戻ってきてくれる。

わんわんが怖くない程度の深さのとこで、また海藻を足に絡めながら歩いた。

少し体が冷えてきた。

ちょびっとずつ浅いほうに向かって歩き出す。


「あ」

「ん?」

「さくら貝」

「ほんとだ~」


ご主人さまが指したとこを見たら、綺麗なピンク色のちっちゃい貝殻が落ちてた。

マニキュアを塗った爪みたいだ。



きれい

きれいだ