夢 出会い 魔性 -179ページ目

夢 出会い 魔性

日記だったり思い出だったり願望だったり不倫だったり。




少しずつ自分を取り戻してく感覚。

ピクンと指先が動いて、その自分の動きで脳みそも動き出す、みたいな。



わたしを覗き込むみたいにしてるご主人さまと視線がぶつかった。


「帰ってきた(笑)」

「…わたし…どっか行ってた?」

「どこ行ってたんだか(笑)」


汗だくな身体がマットの上でツルンと滑る。

何やってんの、とご主人さまが笑う。

少しバツが悪い。
照れ隠しみたいにエヘヘと笑い返した。

お腹の上にはトロリとした白い液体が零れてた。

お風呂のお湯でご主人さまが流してくれてる。



「汗だく」

「うん」


さっきまで浸かってた湯舟に、ご主人さまはまた身体を沈めた。

わたしはシャワーで汗を流してた。

お湯に浸かってるご主人さまが何か歌ってる。
車の中とかでもすぐ歌うの(笑)



「あ」

「ん?なに?」

「…天城越え」


前にカラオケでご主人さまが歌ってた。

『これくらい愛されてみたいなあ』なんて言ってた。
本気じゃなくて、たぶん軽口だろう。


「天城越え?」

「うん。誰かに取られるくらいなら…♪あなたを殺して、いいですかぁ~♪」


ニヤニヤ笑いながら、わざと大袈裟に歌ってみせた。


「はは」

「エヘヘ」

「ていうかさー」

「ん?」

「あなたが『誰かのもの』でしょうが」

「…はは」


判ってること。
わたし結婚してるもん。
離婚を考えてるのと、離婚してるのとは全然違う。


タオルで水気を拭き取って、出掛けるための支度を始めた。


「あ、写真!」

「ん?」

「ゆうべ、明日一緒に撮ろうって言った!」

「ここで?(笑)」

「外で撮るの?」

「どこかいいポイントがあるだろ(笑)」


ラ/ブホ/テルのお部屋の中で、ひっそり撮るんだとばかり思ってた。

(外かぁ…)


外でご主人さまと一緒に写真を撮るのか。

そんなこと、いいって言って貰えると思って無かった。


「もう支度できた?」

「うん、大丈夫」

「清算するよ」

「うん」


靴を履きながら、お部屋の中の清算機でお金を払ってるご主人さまを待った。


今日もいい天気。



暑くなりそうだ。





ご主人さま、今日は早く寝ちゃったっぽい。


さみしい


ここのとこ、毎晩くらいに声を聞いてるから。


ちょびっとさみしいナー





今日はご主人さまは早出だったのです。


お昼休みにフニャフニャ甘えたメールをする犬。
それが私(……)


ご主人さまは残業も決定らしいです。
大変だなあ…(飼い犬はニートであります)(…)



今日はご主人さまには長い1日なんだろうな。

暑いから汗だくかも知れない。


早く終わればいいなあ




う…って、ご主人さまの声が聞こえる。

こんなに奥に含んだのは、たぶん初めて。

角度のせいか、わたしが下手なのか判らないけど
(たぶんわたしが下手なんだ)
いつも奥に含むと呼吸がピタリと出来なくなってしまってた。

ご主人さま自身で気管を塞いでしまってたのかも。
鼻からも空気が入ってこなくなるもの。



喉の奥のほうに含みながら、うえって、えづきそうになりながら、
ご主人さま自身に舌を絡ませ続けてた。


微かに聞こえるご主人さまの声がわたしを煽る。


きもちいい?

きもちいい?


ご主人さまが気持ちいいと、わんわんはとてもしあわせ。

もうとっくに幸せ酔いしてる。

声を洩らしながら、ご主人さまがわたしに舌を這わせてくれてる。


「いきそう」


ポワンと現実味のない声。

ゆらゆら身体が揺れる。意識も。

身の置き所を無くした身体を、ご主人さまが裏返した。

浴室のマットに身体を投げ出して、ポワンとご主人さまを見上げた。


一瞬息が詰まってから、堪えられない声が浴室に響いてく。

ご主人さまが入ってきてる。

擦られるとすぐに、繋がった場所から熱が全身に広がってく。


「き…もち…い、きもちいい、いい、すごく」

「どこが気持ちいい」

「○○○○が…溶けそう」

「○○○○気持ちいいの?」

「○○○○きもち…いい…○○○○が…へん…きもちよくて…溶け…ちゃう」

「いいよ」

「いきそう…いきそう」

「いってごらん」

「あ……わたし…いき…」


はあっ、て深い息を吐き出した。

身体中全部がご主人さまと繋がっているみたい。

マットの上で、はしたなく暴れた。

自分で腰を揺らしてご主人さまに押し付けて。

快/感の波はすぐにわたしを飲み込む。

ご主人さまはまだわたしの中を擦りあげてる。


「あっ、いや、まだっ」

「いっていいよ」

「まだだめ、まだ」

「連続イキしてごらん」

「いやこわい」

「休まないで」

「いやっ、いや、いや、あっ、あ…あ、あっ」


こわいくらい気持ちいい

こわいのに気持ちいい

変になるよ

頭も身体も、ほろほろと端から崩れてく。

つらい

つらいよ

やめてご主人さま

簡単に昇り詰めてしまう。


「いく、いく」

「…ああ」

「いく…あっ、あっ、あああ」

「いきそうだ」


やめてご主人さま

もう達してるの

いってるの

激しく擦らないで

突き上げないで


「やあぁぁ、あああっ、やっ」

「いくよ」


動きを速くしてから、ご主人さまはわたしの奥のほうにグリグリと押し当ててる。

はっ、はっ、自分が息を吸い込む音。

繰り返し跳ねる身体。

う…。ご主人さまの呻き声。

ビクンビクンと波打ってる身体の内側。

ズルリとご主人さまが抜けてく感覚。

ほわほわ漂う意識。




もうどこにも力が入らない。