夢 出会い 魔性 -107ページ目

夢 出会い 魔性

日記だったり思い出だったり願望だったり不倫だったり。




昔って、どれくらいを指して言うのかな。


わんわんが子供のころの話しをするなら「昔はね」で正解だと思うし、
10年前くらいのことでも、昔って言っても、まあセーフっぽい。


3年は昔と呼ぶにはビミョー。

言葉のチョイスとしては、「前」くらいが正解かも。



わんわんは前から思ってたことがある。

ご主人さまにわんわん以外にも女性がいるとか、違う女性に赤ちゃんが出来たとか、
そういうことを知るよりも、もっともっと前。





わんわんに1番必要なのはなんだろう。


わんわんはご主人さまが大好きだ。

もしかすると、愛していると言っていいのかもだけど、
そこは所詮言葉遊びの領域なのでこだわる必要性は無い。

愛してるも大好きもそう違わないさ。
感情をどう呼ぶかだけの違いで、それによって感情が変わるわけじゃない。

呼び名で代わる感情なんて安っちいじゃない(笑)

愛と好きを分けたがる人は愛に酔いたいのだろう、などとおもう。





わんわんはご主人さまが大好きだか愛してるだかなんだかなんだけど、
ご主人さまから愛されてると思ったことは皆無。

他にも女がいたからだよ、ってことじゃなくて、
そもそも優先順位のようなものが違うのだ。

ご主人さまにとって、恋愛とか女性とかは、
たとえば仕事とか趣味とかより上じゃないってこと。

まあ、男女の違いでもありそうだけど(笑)

わりと女は恋愛が上に来がちで、
男性はそうでもないんじゃないかなっておもう。


…愛に全力な感じの男性もいるだろうけどね(笑)





さて、この状況でわんわんが欲しいものは何だろう。

ご主人さまに愛されたい。
これはまあ…ホンネ(笑)


でも愛されて、それでなに?


たとえば、ご主人さまが心の底からわんわんを愛してくれたとして、
でもそれ以外無かったとしたら、私はどうおもうのだろう。


ご主人さまのこころはわんわんには判らない。

恋い焦がれてくれていたとしても、たとえば全く会えないのだとしたら?

メールも電話も無いとしたら?

あるのは、あくまでご主人さまの心の中の問題だけだとしたら?

…それはわんわんには、無いのとおなじ。

ご主人さまのこころは見えないのだから。





「なんで俺と会いたがるの?」

「…んー…身体目当て?」

なんて会話をずいぶん前にしたけれど、
その時は恥ずかしくて「好きだからよ」って言えなかったからだけれど、
身体目当てって、あながち間違いとは言い難い。


好きだから会いたいの。
形が見たいの。
触れたいの。

こころが伴わなくても構わない。

だって、私はあなたが好きなんだから。

『あなた』という存在こそが、私に必要なもの。

だって、私があなたを好きなんだから。

あなたのこころはあなたの自由でいい。




欲しいのはあなたの心じゃなくて、
あなたという存在そのもの。





『おはよ。今日は一日曇りみたい』

『おはよ。こっちはまだ晴れてる。寒いけど』

『明日くらいから冷え込むみたいね。ちょびっと電話してもいーい?(^-^)』


♪~
ご主人さまからの着信音

電話いいよ、の合図



「おはよ~」

「おはよ。どうした?」

「どうもしないよ」

「ん?」

「ホントにどうもしない~(笑)」

「なんだ(笑)」


わんわん、ちょびっと落ち込んだりすると、
電話で話したがるのご主人さま知ってるから。


「声聞きたかっただけ(笑)」

「そか(笑)社員証入れるやつってアレでしょ、100均で売ってるようなやつ」

「うん、売ってるよ」

「あー……自分のとこの商品は使っちゃ駄目なのか」

「ちがうよ~。売ってるし使えるもん」

「はは。見に行ってみるよ。自分じゃ使わないけど、売ってるの見た気がするし(笑)」

「うん(笑)あのね、耳栓とか買う人いるんだよ」

「耳栓?なんで?」

「知らない。旅行か何かで乗り物で寝るんじゃないかな」

「ああ、そういうこと。耳栓とかアイマスクとか売れるのか」

「うん、そう。わんわん普通ににこにこレジするけど、心の中ではニヤニヤしてる(笑)」

「用途はいろいろあるからなあ(笑)」


ご主人さまに初めて会った時に耳栓買って貰った。
アイマスクと耳栓(笑)


「あとねえ、この時期だから蝶々のお面みたいのもあるよ。オペラ座の怪人みたいな」

「ああ(笑)」

「売る時ニヤニヤする(笑)」

「なんに使うんだか(笑)」

「普通にパーティだと思うけどね~(笑)」

「なんのパーティなんだか(笑)」

「お顔を出せないパーティかも(笑)」

「ははは。さて仕事入るか」

「うん、頑張ってね」



今日も耳栓とかアイマスク売るたびに、
心の中でニヤニヤにまにましちゃいそう(笑)






休憩時間に従業員用の喫煙所でタバコを吸った。


大きな窓の向こう側に夕日が見えてた。


ぼんやりご主人さまのことを考えた。


これから先のことも考えた。


どうしてもっと早く動かなかったんだろう。なんて思った。


考えても仕方ない『たら・れば』の世界。
もっと早く離婚してたら。


結果はおなじかも知れない。


赤ちゃんが出来たのは違う人かも知れない。


ご主人さまは「1年後だったらお前が1番可能性が高かった」と言ってたけど、
それも『たら・れば』だ。


1年後。
ようするに、離婚が成立してればってこと。


ならもっと早くに動いていれば?


1年前に動いていれば、1年後は『今』だ。



(……まあ、どっちにしてもわんわんはノロマってこと)


そうだ、夕日の写メでも撮ってblogに載せようかな。


そう思い付いた時、夕日は雲の陰に沈んでしまっていた。


(やっぱ、のろまだ)



なんだか妙に笑いたい気分になった。





ご主人さまはきっと社員証ホルダーを買ってきてくれるとおもう。


でも欲しいのは物じゃない。

ご主人さまが言った通り、社員証入れのネックホルダーなんて100均でも売ってる。

それが欲しいんじゃない。


欲しかったのは、たぶん言葉。

いいよ、とか、判ったよ、とか。

拒絶じゃない言葉。



たとえば「なに言ってんの?」とか言われたら、次からは何も言えなくなってしまう。

「わんわん、社員証ホルダーが欲しい。だって首輪のリードみたいだから」

それに対して「なに言ってんの?」って反応はこわい。


「買うのは無理」とかならいいの。
それは拒絶じゃなく、物理的なことだから。


お前、なに言ってんの?的な反応はこわいじゃない。
受け止めて貰えてないってことになってしまうじゃない。



ご主人さまは「今度見てみる」ってお返事してくれた。

それはわんわんを受け止めてくれたってこと。

わんわんの言葉を受け止めてくれたってこと。


いくらビンボーだって、100均に売ってるものくらいわんわんにも買える。

それくらいご主人さまにも判ってるはず。

それを欲しがる意味も判るはず。

物じゃないんだって。
「ご主人さまに貰う」ってことに意味があるんだって。



意味が判った上で、スルンと「今度見てみる」って言ってくれたのなら、
やっぱりわんわんは、ご主人さまに受け止めてもらえたのだと思う。


わんわんは今日、受け止めて貰える心地よさをご主人さまから貰ったんだ。





最初から不倫だったんだもん、今までと変わらない。
おなじよ。




ご主人さまが身をかためると聞いた時に会いに行って、私の口から零れた言葉。



ほんとはきっと、おなじじゃない。

わんわんはずっとずっとご主人さまが大好きだった。

ご主人さまもわんわんを「好きだったって過去形じゃない」って言ってくれた。

つまり、進行形で好きだってこと。

でもきっと、わんわんの好きとご主人さまの好きは違うんだ。
だからおなじじゃない。

ご主人さまのこころはわんわんには判らないけど、
わんわんの夫に嫉妬したりはしないとおもう。

つまり、ご主人さまの好きはそういう「好き」なのだ。

わんわんはご主人さまの前の奥様にも嫉妬していた。

わんわんと会う前に離婚していた相手にも嫉妬していた。

ご主人さまが永遠を誓った存在を羨んでいた。

離婚は結果だ。
離婚前提で結婚したんじゃない。

ご主人さまが永遠を誓った相手が羨ましかった。





最初から不倫だったんだもん、今までと変わらない。



うそだ。
中身は全然違う。
おなじだけど、全然違うんだ。



おなじだと思わないと、こころがこわれそうなだけ。