前立腺癌は、病期も様々だし治療法も様々あり自分がどの治療を選んで良いのかわからない方が殆んどだと思う。
自分も正にそうであったし。
ともすれば、診断を下した病院の医師の提案した治療を受ける方が多いんじゃないでしょうか。
待って下さい、命がかかってるんです。
他人任せで自分の人生が決まってしまうなんてダメでしょう。
自分は、診断が下ってから無我夢中で色々調べました。
今は、ネットなんて便利なツールがあるので調べ放題でした。
最初は、もし再発しても救済放射線治療が受けられるからと主治医の勧める神経を残さない前立腺全摘手術(前立腺両葉にがんがあったため)を受けようと思っていました。
が、調べれば調べる程全摘手術のメリットを見出だせなくなり放射線治療へと気持ちが傾いて行きました。
全摘後の救済放射線治療は、前立腺と言う標的がないため、他の健康な臓器を守るためにぼんやりと弱い線量の放射線を照射するためそれほど根治が望めないと言うことも調べると解ってきました。
また、前立腺全摘手術にメリットを見いだせなくなった最大の理由は、そもそも前立腺は内臓の奥深くにあるため目視出来ません。また、膀胱や直腸等の他臓器と直接隣り合わせです。
この為、生検に始まりMRIやCT、超音波エコーや触診により病期の診断をした上で全摘します。
その全摘前の診断が「限局がん」だったものが摘出後の病理診断で被膜外浸潤があったりして実は「局所進行がん以上」だったケースが多いのです。
因みにグリーソンスコア7の中リスク限局がんと診断され全摘された後の病理診断で限局がんだった割合は38%、局所進行がん以上だった割合が何と62%もあるんです。
更にグリーソンスコア8の高リスク限局がんと診断され全摘された後の病理診断は、限局がんであった割合が26%、局所進行がん以上であった割合は何と74%であったとの報告もあるのです。
局所進行がん以上であったからといって必ずしも100%再発する訳ではないですが、被膜外浸潤や精嚢浸潤がある局所進行がんの全摘手術は、それだけ断端陽性の確率が高くなるので再発リスクも高くなる訳です。
(浸潤が解っていても隣接する他の臓器を傷つける訳に行きませんから、がんを取り切れない可能性があるのです。大腸がんのようにがんの周囲を大きくマージンを取り、切り取る訳に行かないからです。)
自分のがんも最初の見立ては、T2cN0M0、グリーソンスコア3+4=7の低リスクよりの中リスク限局がん、被膜外浸潤、遠隔転移なしですから、全摘でも非再発率は高いはずです。
自分もそう思って全摘に傾いていました。しかし、後で解ったことですが、とんでもない見立て違いで本当の病期は、T3aN0M0、グリーソンスコア4+4=8、被膜外浸潤ありの高リスク局所進行がんだった訳です。
全摘していたら間違いなく100%再発していたと後で主治医になる岡本圭生先生に言われました。
全摘は、ある意味「博打」ですよね。
切ってみなければ解らないのですから。
なので、前立腺がんと診断されたら「被膜外浸潤」があるものとして治療法を選択する方が確率的には間違いがないのかもしれません。
(石田記念大阪前立腺クリニックの岡本先生は、基本的に被膜外浸潤があるものとして治療しているそうです。悪性度やMRI画像によっては、精嚢浸潤も疑い精嚢までシードを配置するそうです。そればかりではないと思いますが、岡本先生による治療の非再発率の高さの一因でしょう。)
そんな事から、自分は前立腺がんの治療から早々と全摘手術の選択肢はなくなりました。
次に放射線治療ですが、これは色々あります。
外照射(体外から放射線を照射)としては、強度変調放射線治療(IMRT)や体幹部定位放射線療法(SBRT)などがあります。
組織内照射(前立腺内に直接放射線源を挿入)としては、低線量率組織内照射(LDR)や高線量率組織内照射(HDR)などが挙げられます。
さらに、粒子線治療(重粒子線、陽子線)も選択肢の一つです。
その中で自分は「陽子線治療」を受けようと気持ちが傾いていましたが、やはり外放射線治療は、健康な臓器への影響を避けるためにがんを根絶させられる十分な線量の照射(特に高リスクがんに対する線量不足)が難しいことを色々な情報から知り、最終的には前立腺内からがんを根絶させられる充分な線量を照射出来る「密封小線源治療(ブラキセラピー)」を受けたいと強く思いました。
((また放射線治療で注意しなければならないのが、ホルモン治療併用の期間です。
高リスクがんの場合、施設によっては放射線治療前に1年、治療後に2~3年のホルモン治療をする場合があります。
ホルモン治療を終了してもその影響がなくなるまで数年かかる場合もありますから、結果見せかけの非再発率が高いだけのケースが多々あるんです。))
しかし、自分の住む北海道には密封小線源治療をしてくれる施設がないのです。密封小線源治療の最後の砦であった札幌医科大学附属病院が密封小線源治療の患者の受け入れを止めてしまったのです。
色々なブログ、YouTube等から大阪に密封小線源治療の名医がいることを知りました。
石田記念大阪前立腺クリニックの岡本圭生先生です。
岡本先生は、過去に1600名ほどの治療をし、特に高リスク、超高リスクの前立腺がんの5年非再発率が95.2%と桁外れの非再発率を誇っています。
しかも4.8%の再発は局所からではなく、治療前に画像にも写らない微細な骨転移からの再発でした。
また、最低限のホルモン治療をモットーとしていて中リスクがんにはホルモン治療無しの密封小線源治療単独、高リスクがんに対してもネオアジュバント、即ち治療前の短期間だけホルモン治療を行います。(骨盤内リンパ転移等の超高リスクがんに対しては小線源治療後3ヶ月のホルモン治療をする場合があります)
そのくらいホルモン治療が身体にとっては、キツイ治療だと言うことですね。
そのため岡本先生による施術の非再発率はホルモン治療によってマスクされてない本当の非再発率なのです。
局所再発は、0です。
そして岡本先生の言葉、「前立腺がんの治療に敗者復活戦はない。如何に最初に再発のない治療を受けるかにかかっている。」に先生の矜持を見たような気がしました。
絶対に自分は岡本先生の治療を受けなければならないし、受けるべきだと確信しました。
岡本先生にメールで相談すると、直ぐに返信があり「あなたのがんが申告通りであれば、密封小線源治療単独で問題なく完治します。」との心強いお言葉、直ぐに転院をしました。
そして、現在岡本先生の元を訪れ治療中です。
自分の場合、岡本先生に診てもらって最大限のメリットがありました。
それは、転院前の病院の診断が間違っていたことが判明したことです。
岡本先生のクリニックで生検からやり直していただいた結果、自分のがんの正しい病期が判明したのです。
前病院の診断は、病期T2cN0M0、グリーソンスコア3+4=7の低リスクよりの中リスク、生検本数12本、4本陽性で4本全てが3+4=7でした。主治医は、被膜外浸潤、遠隔転移もない中リスクの限局がん、前立腺全摘手術を勧めて来ました。
岡本先生による再生検の結果、病期はT3aN0M0、グリーソンスコア4+4=8、被膜外浸潤ありの高リスク局所進行がんでした。前病院では撮らなかったMRI画像から前立腺左葉に1.5cm大の腫瘤が見てとれました。生検本数29本、13本陽性、4本が4+4=8の高リスク局所進行がんでした。
ここで最大限のメリットが発生しました。
前病院の見立て通りであれば、自分の前立腺がんは密封小線源治療単独で根治を目指せましたが、高リスクであればそれは、無理です。
そうです、トリモダリティ療法への変更です。
この変更は、主治医が岡本先生だからこそ出来たのです。
トリモダリティ療法とは、ホルモン治療~密封小線源治療~外部照射治療と言う3療法の併用です。高リスクがんの非再発率が高いことで知られていますが、如何せん施術してくれる施設が少ないのです。勿論、あの広ーい北海道でも皆無です。絶望的です。
高線量の密封小線源治療とそのシード配置の精度の高さがトリモダリティ治療の肝だからです。
誰でも出来る手技ではないのです。
下手な先生が施術するとそれは「傷害」になりかねないくらい危険を伴うそうです。
高リスクがんのトリモダリティ療法は、岡本メソッドを確立している岡本圭生先生だからこそ出来る治療なのです。
密封小線源治療を実施している病院の多くが低リスク~中リスクの前立腺がんを対象としています。そのような病院であれば自分の治療は出来ませんでした。
本当に岡本先生を訪ねて良かったと思います。
私もいよいよ岡本メソッドによる密封小線源治療を受ける日が近付いてきました。
体調万全に受けられるよう頑張ります。
岡本先生の講演です。
岡本先生の患者会HPです。
色々な体験談が参考になりますよ。
やはり、前立腺がんの治療法を選択するにあたってまず一番大切なことは「正しい診断が出来ているかどうか。」だと思います。
「正しい診断」が出来てこそ「正しい治療法の選択」が出来るのです。
その意味で病院選びは重要です。
色々な方が前立腺がんに罹患してブログで発信されてます。
とにかく情報収集が大事です。
参考になるブログのリンク先です。