昨年から我が家の川魚飼育水槽では、住魚たちが次々と天寿を全うして天に召されています。
カワムツ(オス)1匹,オイカワ(メス)1匹と、黒ドっさんが居なくなり、残る魚たちも半数以上は魚種ごとの平均寿命を超えた個体となり、今後はお別れする場面が続くのだろうかと思っていましたが、まさかこんなに急に次のお別れが来るとは・・・
2月2日の朝、いつものように水槽の様子を見に行くと・・・ほんの前日までごく普通に暮らしていたドラゴン・ドっさんが、転覆して横たわっていました。
すぐに水槽に手を入れてドラゴン・ドっさんを掬い取ろうとすると、ドラゴン・ドっさんは慌てた様子で泳ぎだしたので、変な格好で寝てたの?と思ったのですが、30分後に様子を見るとやはり転覆しています。
我が家に来てから5年9ヶ月、推定年齢は10歳~11歳ですから、すでにドジョウの平均寿命は超えているものと思われます。
この冬は去年までとは違って、水槽の床砂に潜って冬眠しなかったので、低水温に耐えることができなかったのでしょうか。
それとも、自身の最期が近いことを知っていて冬眠に入らなかったのでしょうか。
もう以前のように、力強く自由自在に泳ぎ回る元気は残っていないようです。
そんな状態が2月4日の朝まで続きましたが、2月5日の朝には手で掬っても全く動くことなく、エラ呼吸は停止して仮死状態になっていました。
それでも、皮膚を覆う粘膜の色艶と目の色には生気があり、まだ仮死状態以上に状態は進行していないと感じました。
そして本日2月6日の朝、水槽のガラス越しに見ても体表の粘膜が白濁し始めているのが分かり、ドラゴン・ドっさんが天寿を全うされたことを受け入れました。
昨年秋に黒・ドっさんを埋葬した隣に、ドラゴン・ドっさんを埋葬してあげました。
改めてドラゴン・ドっさんが我が家に来てからの写真を見てみましたが、最初の1年ほどはドジョウ本来の臆病な性格でなかなか写真を撮ることができませんでした。
2011年9月22日撮影 真ん中が若かりし日のドラゴン・ドっさん
でも飼育開始から丸1年が過ぎた頃からは、すっかり野生の警戒心を脱ぎ捨ててカメラにも集まるし頭や背中を撫でても逃げないし、エサを食べる量が他のドジョウより倍近い感じでみるみるうちに体長が伸びて胴周りも太っていってます。
2012年6月30日撮影 カメラ目線です
ドジョウの尻尾は元々うちわ型なのですが、ドラゴン・ドっさんは尾びれの付け根が太くてガッチリ筋肉質に太っていました。
2015年9月11日撮影 体長18cm極太のドジョウです
その太い尻尾を使って、若い頃は夜の22時から深夜1時頃まで水槽の表層部をユラユラふらふらと泳ぎ回っていたりもしました。
2013年6月9日撮影 オイカワやカワムツの群れも恐れず浮上します
昨年の2月の水替え時に、灯油ポンプの吸水管に頭を突っ込んでしまうアクシデントに遭った際には体表の一部が充血する怪我を負いましたが、それ以降も飼い主を恐れることなく普通に頭や背中を撫でさせてくれました。
2016年2月7日撮影 前日の水替え時に負傷・・・
2013年3月16日撮影 この頃から水換え時に頭を撫でる習慣が付いたかな?
釣りから帰って残りエサの砂虫や青虫を水槽に放り込むと、だいたい一番最初に食べに来るのはドラゴン・ドっさんかごま塩・ドっさんでした。
2014年5月1日撮影 砂虫を捕食中のドラゴン・ドっさん
この時はドジョウがゴカイ類を捕食する様子を観察して、キス釣りでのアタリが出てからアワセを入れるまでの間合いを研究したりもしました。
2011年5月に、当時小学生だった娘や息子と一緒に用水路へ行き、ドラゴン・ドっさんを捕獲してから5年と9ヶ月。
野生の魚を捕獲して飼育することに対する罪悪感もありましたが、とても貴重な経験をさせてもらったドラゴン・ドっさん、本当にありがとう。
2013年1月19日撮影 冬眠の途中で