◇ a rear atmosphere ◇ -4ページ目

紅葉の谷

ヒラヒラと雨のように
谷の狭間へと舞ってゆく…



この身は何処へ向かうのか
それは風のみが握る秘密







複数の声が導こうとしている
遠い遠い光の在処



ボクはそれを追ってはいない
ただ立ち止まり待っているから…



君は切ない歌ばかり聴いている
そんなに知りたいのか



少し苛ついている自分がいる
それは君に?…それともボクに…?







赤紫の空に蒼が交わる



積った色は感情となりて
詞の歌に変わる







美しい瞳とは
無垢な眼差しと愛情を含んだ視線



毎日がボクをすり抜けて
いつの間にか迷い込んでしまった



熱い想いは離れてゆき
ボクには現実しか見えないのか



どんなに辛いことがあっても
この道を歩き続ける



そう決めたはずなのに



別の道を探してるボクがいる



こんな気持ちは何ヵ月ぶりだろう
少し離れたいと懇願している



ボクの個性を認めて欲しい
対等に見て欲しいんだ



ボクは居ないの…?
なんだか最近空が見えない



怖いな
こんな日もあるよな



言葉の世界で死にそうに
ボクはただ光の見える明日を夢見る







バイバイ…
また綺麗な葉を付けるから

夏のしずく

テレビでは、たった5分でたくさんの感情を交わし合い、ジェットコースターのように急展開をむかえる。



歳を重ねる度に人は成長し、そこが新たなスタート地点になってゆく。
そして、幼かった頃の自分を思い返し今までになかった感情で満たされるのだ。



人間はなんて面白い生き物なんだろう



さまざまな人格と性質を持った雨粒…







ねぇ…
自信無くなってきたよ



私の個性はどこへ行ったの?



ねぇ…
分からなくなってきたよ



このままで私らしく生きていけるの?



息が詰まって苦しいな



どこかが麻痺してるのかも…



愛せなくなっちゃったのかな?
苦しい…消えてしまいたい



誰か助けて…



海の亡骸

死んでしまったの?
私の海…



フワリフワリと浮いてた
気持ち良くて大好きだったんだよ



時には、私が大きな揺篭になったんだ
広い海が安らげるように







私は…怖かったの
体が震えた



初めて違うモノに見えた
涙が頬を伝った



ダメかもしれない
そぅ思った



荒ぶる海よ
どうか目を覚まして



傲慢かな?
私は一体何なのだろう



犠牲にしたものが取り返せるとしたら
何を一番に手に取るの?



苦しい航海なんでしょ?
風と眼が頼り



白紫の花が船を飾る







ここまでの命かと感じた
そしたら力が抜けた



くだらないと笑われた
君はどこからやって来たの?



暗い部屋にポツン
笑えるかな?



遠い記憶を手繰り寄せ
目を逸らさずに眺めてみる



誰を頼ればいい…?
誰か私を見つけ出してよ…







海の亡骸