昨日かぜの症状で受診した高校一年生。
5-6か月前も水ぼうそうで当院を受診されています。
さらにそのすぐ後はインフルエンザに感染!。
もう食事もとれず体力は消耗し、ふらふらで点滴をしてなんとか脱水を改善することで精いっぱい。
とても勉強どころではありませんでした。
そうなんです。
高一の彼もその時は中学校3年・受験生です。
受験の合間合間に発熱している状態でした。
インフルエンザのため他の生徒とは別室の保健室での受験を検討したり、なんとか少しでも体が楽になれるようにご両親と相談したり・・・
受験は・・正直難しいと思っていました。
だってそうでしょ、40℃近い発熱を一時的に薬で抑えても、とても試験に集中するなんでできません。
そんな厳しい受験シーズンの後、昨日久々にカゼ症状で来院されたのです。
診察室に一緒に来られたお母様が開口一番。
「先生あの時はお世話になりました。おかげさまで第一志望の高校に入学することができました。」
「えーっ 」
「おめでとうございます。」
合格されたのは県下でも有数の難関校です。
すごい、すごすぎます。あんなにふらふらのもうろう状態だったのに。
もちろん彼の日頃の努力の賜物です。
やはり人間あきらめてはいけません、高一の彼から忘れていたことを思い出させてもらいました。
受験生の皆さんにとっては大切な夏がやってきました。
この冬は新型インフルエンザの不安もあると思いますが、最後まであきらめず自分にできることを続けていきましょう。