始まりましたね、フリーレン。
放送前から注目され、かつOPにはYOASOBI、EDにmilet。しかも金曜ロードショーにおいて初回放送が2時間も放送されるという待遇振り。日テレは確実にこのアニメで覇権を獲得しようとしてますね。
余談だけど、この他に「薬屋のひとりごと」も深夜枠で第1話~第3話を一挙放送されるから、こちらもこちらで覇権を取ろうとしていますし……。日テレはアニメに力入れすぎて草。
(まあ全て「推しの子」の影響だと思いますが)
全体的な感想
まずは全体的な感想。概観すれば分かる通り、この物語ってだいぶ優しい物語だよね。丁寧に物語が作られているし、かつ所々笑えたりするところもある。戦闘シーンもあるにはあるけど、そんなぎょうさんあるわけではない。めちゃめちゃ見やすいし、面白い。
え、これなに名作??
全体的にまとめるとそんな感じ。
第1話「冒険の終わり」
サブタイトルにも書かれているとおり、第1話は魔王を倒したその後のお話。民衆にとって悪名高い魔王を倒したことにより、勇者ヒンメルたち一行は街中で祝福を受け、更には王宮においても祝福を受ける。
ここまでは今までの冒険ファンタジーにありがちなお話。魔王を倒して祝福を受けるって、かなりベタな話だなぁって。
まあ、フリーレンはそこを主軸にしていないけど。
魔王を倒し祝福を受けた後、フリーレンは魔王探しの旅へ。そしてそこから50年。この物語はその後の、つまり後日譚を軸に展開しているので、「ああ……ここからいよいよ物語が始まるんだな」って思いながら見てました。
50年後の世界は平和でした。フリーレンが50年ぶりに街中を訪れ、勇者ヒンメルの元へ。50年経ったヒンメルはさすがに老いぼれ、髪がなくなっていました。「20年ぶりだな」?とかそんなことを言っている感じ、恐らくこの時のヒンメルは80代ぐらいじゃないかと。大体人間の平均寿命と同じくらい。
そんな彼と、フリーレンは旧知の仲間を連れて「半世紀(エーラ)流星」を見に行きました。その後、ヒンメルは亡くなる。そんなときにフリーレンが思ったこととして、「どうして彼のことをもっと多く知らなかったんだろう」と。彼女は人間の平均寿命を頭に入れた上で「人間は長く生きられない。自分より長く生きられない」ということを既に知っている身。けれど、フリーレンはヒンメルについてあまり知らない。同じ仲間のくせにどうして知らなかったんだろう。そう思って、彼女は涙を流す。
ここのところは涙を流した人もいるんじゃないかな。
確かにフリーレンの言うとおり、自分とは違う種族でかつ長くは生きられない種族だから、もっとその人について知りたいって思う気持ちも分かる。けど、現実は異なり、フリーレンはヒンメルについてあまり知らない。一緒に冒険をしてきた仲間のくせに、あまり知らない。この事実に彼女は涙した訳なんですね。……悲しいな。
だから彼女は魔法探しと同時に、「人間について」強いては「ヒンメルについて」知ろうと旅に出る。
第1話としては丁寧でかつ、よく出来ている物語だなぁって思いました。
第2話「別に魔法じゃなくたって…」
フリーレンと唯一の弟子のフェルンの関係性についてのお話。第2話も丁寧でかつ、よく出来ていたので良かったです。
初めて登場したフェルン。彼女はフリーレンの仲間の1人であったハイターの家で過ごしており、後の話で戦災孤児であることが判明。両親を亡くしたフェルンは崖から飛び降りようとしたところを、ハイターが助け、それっきり彼の元で過ごすことに。で、「1人で生きていける力」として魔法を身に付ける。
この魔法について、作中では普通の人は10年間かかると思われているらしいけど、フェルンの場合はたったの4年間で習得済み。その後にフリーレンの修行を受け、彼女は無事に一人前の魔法使いになるという。
そこまでの経緯は極めてテンポが良く、かつその上で成り立つドラマが良かった。
フェルンは両親を亡くして自ら命を捨てようとしたところをハイターによって助けられ、そして今度はそのハイターが死のうとしている。この出来事に対して、フェルンは「今度は自分がハイターを助ける時」だと思い、修行に励む。そしてめでたく一枚岩を壊すことに成功し、一人前の魔法使いになる。この時の彼女の気持ちに勘づいたフリーレンの行動も良かったし、なかなかこのアニメ面白いなぁってつい見入ってしまった。
ちなみに……。
フェルンかわいい~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~。
この時はまだ9歳ということなんですけど、それでもなお諦めずに一人前の魔法使いになれたのはよく頑張った方だなって思う。
話を物語に戻します。
ハイターが亡くなった後、フリーレンはフェルンを連れて旅に出ます。第1話でも言った通り、魔法探しでもありながら人間とは何か? について探し求める旅でもあるから、フリーレンが積極的に人間に話しかけているところを見ると「ああ、ほんとに人間とは何か知ろうとしているんだな」って。
でもフリーレンとフェルンは違う種族。フリーレンはエルフ族という長命な種族。それに対してフェルンは人間なので、生きている時間としてはフェルンの方が短い。1000年以上フリーレンが生きようが、フェルンはもう此の世にはいない。そのことを事前に知った上でどのようにフリーレンはフェルンと関わっていくのか。ここが物語として一番面白いところだと思うので、期待しておきます。
第3話「人を殺す魔法」
フリーレンとフェルンの関係性について知り得た話として重宝しなければ。そんな風に思ったお話でした。
あと、フリーレンの過去のお話しもね。
交易都市ヴァルムにやってきた彼女らは早速お手伝いをすることに。このお手伝いはあまり物語に関わってこないから特別述べることなんてないけど、ヴァルムでの彼女らの日々がターニングポイントになった気がする。
まず、フリーレンはずぼらな性格だということ。第1話・第2話からしてずぼらな性格だとは思わなかったけど、まさかそう言う性格だなんて思わなかったな。いわゆるギャップ萌えみたいな性格。ちゃんとしてそうな人ほどずぼらなところがある。
けどそんな彼女をしっかりとお膳立てを行っているのが、唯一の弟子であるフェルン。ファンの皆からはフェルン母さんとか言われているみたいだし、彼女もしっかりと自覚してました。なんだろ……ずぼらな性格×真面目な性格ってバディとして最高なんですよね。その方が支持されやすい。
そして、フリーレンは必需品と言いながら無駄な物を買ってきがちということ。フェルンの話からするに、フリーレンは日常生活においていらない物を買っていそう。それを旅のお供にしているとなると……うーーん、フェルンの言いたい気持ちも分からなくもない。ただ、今回の話だとフェルンが誕生日ということであり、フェルンが喜びそうな髪飾りをフリーレンが買っていましたとさ。それに彼女の好きな甘い物を求めて甘味処に入るなんて、流石だなって。
ここの場面って、もしフリーレンが1人だったら絶対あり得ない場面だと思うんだ。フリーレンがもし1人で旅をしていたら、無論フェルンにも会っていなかったし、マイペースで旅をしていた訳にもなるし。あとそれに、あまり知らない人間について詳しく知ることもなかった。良い師匠だなって思います。
物語が進むと戦闘描写になるわけでありますが、そこの場面で語るところはあまりないです。というより、この物語は戦闘描写を中心として進んでいる訳でもないので……。
第4話「魂の眠る地」
旧知の仲間であったアイゼンと一緒に、フリーレンとフェルンが大魔法使いフランメの手記を探しにいくというのが第4話。
この話で詳しく述べるところはあまりないけど、言うとするならばフェルンかなーー。
ここまでの話から分かる通り、フェルンは冷静な性格の持ち主で、フリーレンを支えるお母さん的な立場。この立場についてはこれまでの話、そして第4話でも自覚していました。(何度も書くな←)
ずぼらな性格を持ったフリーレンに対し、フェルンはどう思っているのか。この点を知る上では大切な第4話でもありました。
無論フリーレンの過去を知ることでも大事だと思うけど、それは第4話に限らず、第1話から最終話までの大事なところなので、あまり今回の話では重要視せず。どちらかというとフェルンの方が大事かな。
フェルンはずぼらな性格を持ったフリーレンに対し、少し大変な思いをしていました。
それでも彼女はフリーレンの元にいる限り、そしてフリーレンがフェルンのことを大事に思っている限り、互いに信頼関係を築いている証拠なんだなって。
ここまで話が続いているけど、もし話の途中でフェルンが旅から離脱したら、それはフリーレンとの信頼関係を途中で諦めている証拠でもありますし、彼女の性格的にも似合わない結果ともなる。(メタ的にも言えば、シナリオ的にも良くない結果となる)
でもここまでフリーレンとフェルンの旅が続いているということは、互いのことについて分かち合えている証拠でもあり、信頼関係を互いに築き上げている証拠でもある。
正味アイゼンはそこまで活躍せず、どちらかというと蚊帳の外みたいなポジションの人だったけど、今回の話はこれで良かったなぁって思いました。
まとめ
第1話から第4話までの感想はこんな感じ。非常にテンポ良く物語が進み、かつ丁寧に作り上げられている感じがするので、覇権が握られるのではないかと勝手に思っています。