第10話

遂に終わってしまいましたね。最終話の感想としては、一言で言えばバランスの良い最終話でかつ面白く感じた話でした。
今までの復習はあまりやらず、できる限りキャラクターを絡ませたのはやはり凄いと思います。やはり藤原竜也主演のドラマないし映画は外れがない。
 
とは言いつつ、今回の話で一つだけ疑問が浮かんだんだな。これが。
真田ってさ……いつから警察官になろうと志したん?? いきなりその気持ちが出てきてびっくりしたわ。まあ多分、嶋田の影響を受けて警察官になろうと思ったんだけどさ、それにしても唐突すぎはしませんかな。
 
このドラマは所詮教師と警察の構図を描いてきたわけで、生徒はその片隅でしかない。唐突なのは仕方ないけど、真田が警察官を志した場面には少し首を傾げました。
 
あとは最高です。冒頭から岡部の黒い姿を見せて視聴者をドキドキ、ハラハラさせながら謎を整理していく。今回の話は涌井と尾崎が中心となったことであって、かーーーなり面白いと感じました。嶋田の言うとおりなんだけど、この二人が端っから岡部を陥れようとしなければ、小川先生は死ぬことはなかったし、校長が生徒に指示を出すこともなかったし。……ってかこの二人、ホントに頭冴えてるな。
 
それでもどこかしら抜けているのは人間です。微かな違和感に気づいた小川先生もなかなか頭冴えているし、木島もなかなかです。小川先生はさておき、木島がスクールポリスを受け入れたのはこのためでしょう。自分の学校で恐喝をした生徒が現れ、今後もその生徒を真似て恐喝をする生徒だって現れるかもしれない。だからスクールポリス制度に志願したんですね。納得。
 
……けど彼の誤算としては嶋田だね。彼が思っていたこととして、スクールポリスはてっきり地域の生活安全課の人達が務めるかと思ったから、元捜査一課の切れ者であった嶋田が現れた時に咄嗟に首を捻ったんですね。それで、慌てて自分の罪を隠そうとしたものの、それが逆に自分の墓穴を掘ることになり、挙げ句の果てに逮捕され……終いには岡部に拳銃で撃たれ……。踏んだり蹴ったりだわ、木島。
 
 
小川先生と木島に共通していることって、生徒を守りたいという気持ちなんですよね。両者がしっかりと話し合っていれば、そもそも嶋田ないしスクールポリスは来なかったし、学校に災いがもたらされていなかった。けど現実は異なり、学校に災いがもたらされている。先見の明です? 木島。
 

総括

と言うわけで総括なんですが……第1話から第10話を通してみて、かなりの良作だったのではないかと思います。星の数で言ったら。星4.8ぐらいかと。なぜこんな半端な数字にしたかというと、さっきも言った通り、真田の言動かな。
 
真田って今まで警察官になろうという描写がなかったじゃん? それなのに唐突になって「警察官になりたい!」という場面が出てくるのは違和感しかないです。あくまでこのドラマは「教師対警察」という構図だけど、生徒の描写が少しだけ完璧には描かれてきてない感じかな。ミリ単位の話になっている気がするけど、そのような感じです。
 
良くなかったところはそんな感じで、あとはほぼほぼ良かった。特に浅村先生のキャラが良かったし、最終話なんて最初と比較しても比にならないぐらい成長しているよね。最初の頃は教師という仮面だけをかぶり、弱い自分を隠し通していた自分だけど、嶋田や色々な生徒を通して彼女自身のキャラが変化していって、最終話では生徒を最後まで守ったり、マスコミの前で自分の意見を発信したり。最初と比較しても比にならないです。
 
 
 
 
 
と言うわけで面白かったです。以上です。