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6月29日から、
徳島県の美波町で
生活しています。
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外来種の侵略で
ミノムシが
絶滅の危機!!!!!
ひとつ前の記事は、変な場所にいる昆虫に
ツッコミを入れたという内容でした。
今回は。。。同じ日(8/19)に、
もうちょっと、ちゃんとした観察もしたヨ!
という話です。
↑妖怪の「油すまし」。
ざっくり言うと、ミノムシはこんな感じ!
ミノ(蓑)の中に虫が隠れていて。。。
ときどき、顔を出したりして愛嬌があります。
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そもそもミノムシとは。。。
日本に40種類ほどいる
ミノガ科に属する蛾の幼虫の総称。
ポピュラーなのが、「オオミノガ」と
「チャミノガ」の2種類です。
昔は大量にいた
「オオミノガ」のミノムシが、
いつの間にか、絶滅危惧種に!
1990年代後半、オオミノガに寄生する
ヤドリバエが中国大陸から日本に侵入。
一気に広がったことが原因でオオミノガが激減。
現在、オオミノガは。。。
福岡、山口、徳島、高知、愛媛、神奈川の
6つの県で絶滅危惧種(レッドリスト)に
登録されています。
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ヤドリバエの寄生方法
ヤドリバエは、オオミノガの
終令幼虫(成虫になる手前のミノムシ)を
見つけると、摂食中の葉に卵を産みつけ、
葉といっしょに口に入るように仕向けます。
破壊されないまま口に入り、
消化器に達した卵は、やがて孵化。
オオミノガの体内で、ウジ虫となり
そして。。。という、
ホラーな状態になります。
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観察START
絶滅危惧種の
ミノムシ発見!!!!!
↑オオミノガのミノムシ(絶滅危惧種)。
手摺タイプのガードレールにくっついていました。
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どうやら、この個体はヤドリバエの寄生を免れ、
健やかに育っている様子。
ーーですが、まだまだ油断は禁物!
今後、ヤドリバエの卵を口にするかもしれないし、
もうすでに、ヤドリバエの卵が
体内に入っていて、孵化するタイミングを
待っている可能性もあります。
\他の種類のミノムシ/
↑チャミノガのミノムシ
(絶滅危惧種じゃありません)。
今はまだ、このミノムシに
寄生する生物はいませんが。。。
オオミノガのミノムシがそうであったように、
いつ、どんなきっかけで、
チャノミガを標的にする未知の寄生生物が
日本に入ってくるか分かりません。
\こんなのも!/
↑名前が分からない、
いろんな種類のミノムシがいました。
ミノムシって。。。巻貝とか、
ヤドカリっぽく見えたりもします♪
こんな風に、ミノムシ自体は
たくさんいるのですが。。。
かつて、ミノムシと言えばコレ!だった
オオミノガのミノムシは少なくて、
本当に、減ってしまったんだなぁ〜
と実感しました。
★★★★
ボクが歩いた道は
国道55号線の歩道。
美波町から、牟岐町へと南下する
自然が多い、15kmの道でした。
ここは、四国八十八箇所巡りの
お遍路さんが通る道でもあるんですが。。。
炎天下の8月に「歩き遍路」をする人の姿はなく、
この日、この道を
歩いていたのはボクだけ!
すれ違う人ゼロでした。
だからこそ、この時期に歩くと
たくさんの虫と出会うことができて。。。
虫好きのボクには「楽園のような道」
だったりするんですよ★
アスファルトの照り返しがすごい
モワッとした暑さは、不快感MAX!
ーーでも、虫を見る喜びがあれば
乗り越えられる♪