岡★惚れ!/3102「ミノムシ絶滅?」 | 岡★社長のblog<岡★惚れ!>

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2007年5月にはじめた日記代わりのblog。
ナンダカンダで19年目に突入♪

 

6月29日から、

徳島県の美波町で

生活しています。

 

 

\ガチな虫の話/

外来種の侵略で

ミノムシが

絶滅の危機!!!!!

ひとつ前の記事は、変な場所にいる昆虫に

ツッコミを入れたという内容でした。

今回は。。。同じ日(8/19)に、

もうちょっと、ちゃんとした観察もしたヨ!

という話です。

 

 

↑妖怪の「油すまし」。

ざっくり言うと、ミノムシはこんな感じ!

ミノ(蓑)の中に虫が隠れていて。。。

ときどき、顔を出したりして愛嬌があります。

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そもそもミノムシとは。。。

日本に40種類ほどいる

ミノガ科に属する蛾の幼虫の総称。

ポピュラーなのが、「オオミノガ」と

「チャミノガ」の2種類です。

 

 

昔は大量にいた

「オオミノガ」のミノムシが、

いつの間にか、絶滅危惧種に!

1990年代後半、オオミノガに寄生する

ヤドリバエが中国大陸から日本に侵入。

一気に広がったことが原因でオオミノガが激減。

現在、オオミノガは。。。

福岡、山口、徳島、高知、愛媛、神奈川の

6つの県で絶滅危惧種(レッドリスト)に

登録されています。

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 ヤドリバエの寄生方法 

ヤドリバエは、オオミノガの

終令幼虫(成虫になる手前のミノムシ)を

見つけると、摂食中の葉に卵を産みつけ、

葉といっしょに口に入るように仕向けます。

破壊されないまま口に入り、

消化器に達した卵は、やがて孵化。

オオミノガの体内で、ウジ虫となり

そして。。。という、

ホラーな状態になります。

 

 

 

★★★★★★★★★★★★★★★★★

 観察START 

絶滅危惧種の

ミノムシ発見!!!!!

オオミノガのミノムシ(絶滅危惧種)

手摺タイプのガードレールにくっついていました

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どうやら、この個体はヤドリバエの寄生を免れ、

健やかに育っている様子。

ーーですが、まだまだ油断は禁物!

今後、ヤドリバエの卵を口にするかもしれないし、

もうすでに、ヤドリバエの卵が

体内に入っていて、孵化するタイミングを

待っている可能性もあります。

 

 

\他の種類のミノムシ/

チャミノガのミノムシ

(絶滅危惧種じゃありません)。

今はまだ、このミノムシに

寄生する生物はいませんが。。。

オオミノガのミノムシがそうであったように、

いつ、どんなきっかけで、

チャノミガを標的にする未知の寄生生物が

日本に入ってくるか分かりません。

 

\こんなのも!/

↑名前が分からない、

いろんな種類のミノムシがいました。

ミノムシって。。。巻貝とか、

ヤドカリっぽく見えたりもします♪

 

 こんな風に、ミノムシ自体は 

 たくさんいるのですが。。。

 かつて、ミノムシと言えばコレ!だった 

 オオミノガのミノムシは少なくて、

 本当に、減ってしまったんだなぁ〜 

 と実感しました。

 

 

 

★★★★

ボクが歩いた道は

国道55号線の歩道。

美波町から、牟岐町へと南下する

自然が多い、15kmの道でした。

ここは、四国八十八箇所巡りの

お遍路さんが通る道でもあるんですが。。。

炎天下の8月に「歩き遍路」をする人の姿はなく、

この日、この道を

歩いていたのはボクだけ!

すれ違う人ゼロでした。

だからこそ、この時期に歩くと

たくさんの虫と出会うことができて。。。

虫好きのボクには「楽園のような道」

だったりするんですよ★

 

アスファルトの照り返しがすごい

モワッとした暑さは、不快感MAX!

ーーでも、虫を見る喜びがあれば

乗り越えられる♪