自分の資産 Vo.3
家に手入れのしない日本人・・・なんて事を書いて来ましたが、
確かに、今迄の中古住宅市場では、手入れしても、それがその分
高く売れるなんて保証はなかったのも事実です。
要するに、手入れしようがしまいが、同じ値段にしかならない・・・
そんなマーケットであった事も否めません。
これでは、家を長持ちさせる文化なんて根づきませんね。
しかし・・・
以前にもご紹介したように、人口減少~世帯数の減少&様相変化~
環境問題によるCo2問題~家余り時代・・・これらを踏まえて、わが国は
大きく住宅政策の舵を切ったのです。 それが、2006年に施行された
『住生活基本法』であり政府による『新成長戦略』
なのです。
これからは、きちんと価値のある住宅が、きちんと評価される時代
になります。
自分の資産 Vo.2
前回のブログで、日本人は何故か家の手入れをしない・・・
そう書きました。
家をもし手放す時、高く買って欲しいですよね?
例えば、車を買ったとします。
大好きな車を買うと、それはワクワクして、カー用品店へ
出向いたり、週末には単に車を走らすだけで楽しい~
良く洗車し、もちろんWAXだってかけちゃう!
ちょっとの傷も気になるし、マメにオイル交換もするでしょう。
コ―キングしたり、撥水なんて事もやるでしょう。
でも、家にはなかなかやらない・・・
車より、もっともっと高い買い物なのにです。
これが、欧米では中古でも価格が上がっていく家が存在
するのと、決定的に違う要因かもしれません。
土地ばかりに目が行ってきたわが国は、これから、建物に
もっともっと気をかけて行かねばならないのだと思います。
自分の資産
いつの時代も、自分の資産は自分で守るのもの。
こう言われれば、誰しもが「うん」と頷くことでしょう。
しかし、家を買った自分の姿をイメージして下さい。
毎日毎日手入れして、週末にはDIYに励む~(笑)
そんな絵を描かれますか?
むしろ、何の手入れもなくとも、丈夫で長持ちする家
そんな家を欲しい! なんて思っていませんか?
よく欧米の映画や、恐らく皆さんのイメージの中にも
外国では、家を良く手入れしているような印象って
ありませんか?
そうなんです。 何故か日本人って、どうも自分の
家を大事にしないんですよね・・・
何故でしょう?
中古マンションの買い時
今日は中古マンションのお話を
新築は、購入後すぐに2割も価格が下がる・・・
そんな話を聞かれることもあるかと思います。
確かに、新築は住んだその日その瞬間に『中古』となります。
つまりは、新築でいられるのは、購入までです。
ですから、我々は住んだ瞬間に中古である事を認識して購入
しなければなりませんね。
では、お得な中古マンションって、一体築後何年位なの?
これも良く聞かれる質問です。
ここで、東京カンテイさんのデータを一つご紹介します。
新築時価格は、築後約13年で40%減少します。
そして、その築後約13年から築後30年までの間には、
約15%しか価格が減少しません。
つまり、新築購入後10年~15年位で、一番大きな下落曲線
が来ると言う事です。
自ずと、ベスト購入タイミングが見えてきますね。
これから訪れる現実Vo.3
空家率について触れてきましたが、
実は今から20年前は、約10%程度でした。
それが20年で、13%以上になって来たのですが、では、これから20年後
の2030年には、どれ位になっているでしょうか?
もし、このペースで新設着工数があるとすれば、何と、30%以上に
なるのです。(野村総研調べ)
3件に1件が空家になる・・・
そんな恐ろしい時代になる事は、国も当然放っておくことはしません。
それは、先日のブログにも書きました『新成長戦略とは』 に現れている
のです。
これから訪れる現実Vo.2
空家問題が、実は現在実は既に起こっている事は
数字を見ればわかるかと思います。
具体的には、どれ位の空家があるのか?
全国的にみれば、13%強となっています。
ちなみに、地方に目をやると、例えば山梨県では、既に
20%を超えています。
もちろん、その殆どは賃貸住宅で、それに限れば既に
20%にも達する。
賃貸住宅の殆どはマンションやアパートである事を
(参照:万一への準備Vo.2 ) 考えねばなりません。
そんな住宅余りの時代に、高い新築を無理して買うリスク
は、慎重に考えねばなりません。
これから訪れる現実
総住宅数が、総世帯数を上回っている。
しかも、これから人口も世帯数も減少していく・・・
訪れる現実とは?
そう、空家問題です。
本屋さんの不動産コーナーをご覧になった事がありますか?
その殆どが”満室経営”とか”空室を○○日で埋める方法”
このようなタイトルの本ばかりです。
これは、即ち空家に悩む住宅所有者が、既に相当数いるという
実態を裏付けている事に他なりませんね。
新設着工数に見るこれから
昨日、今年の新設着工数の回復についてふれましたが、
何故、新築を造ることが、これほどまでに望ましくないという
風潮なのか? いや、風潮ではなく、国の方針なのでしょうか?
それの答えの大きなものに、日本では家が既に余っている!
この事実があります。
平成20年総務省資料によれば・・・
総世帯数・・・・4999万世帯
総住宅数・・・・5760万戸
そして、これからは人口も世帯数も減っていく中、造り続ける
とどうなるでしょうか?
まだ建つ新築住宅
5月の新設住宅着工、年率換算80万戸台を回復/国交省
国土交通省は30日、2011年5月の新設住宅着工戸数を発表した。
同月の新設着工戸数は6万3,726戸(前年同月比6.4%増)と、2ヵ月連続で
前年比プラスとなった。新
設住宅着工床面積も582万7,000平方メートル(同5.9%増)と、2ヵ月連続の
プラス。
季節調整済年率換算値も81万5,000戸(前月比2.1%増)と、2ヵ月ぶりに80万戸
台を回復した。
利用関係別戸数は、持家が2万3,528戸(前年同月比▲2.9%)で19ヵ月ぶりに
前年を下回った。 貸家は2万669戸(同▲5.0%)で8ヵ月連続の減少。
分譲住宅が1万8,822戸(同4.29%増)の大幅増で15ヵ月連続の増加となった。
分譲住宅の内訳は、マンションが1万6戸(同138.1%増)と2ヵ月連続の増加で、
1万戸を突破。 ただし、一戸建て住宅は8,796戸(同▲1.8%)で17ヵ月ぶりの
減少だった。
同省は、今回の結果について「厳しい雇用・所得環境等に加え、東日本大震災の
影響もあって、一部に弱い動きがみられる」としている。
う~ん・・・リーマンショック後の2009年には、80万戸を割って78.8万戸になりました
が、昨年が81.3万戸になりました。 さて、今年もこうして建ち進んでいくのでしょう
か?
都心か?郊外か?
「都心のマンション」VS「郊外の戸建て」
どっちがいいですか?
たまに、このような漠然とした質問を頂きます。
結論、比較は出来ないとも言えますが、それではプロとしての答えとし
てはイマイチですね(笑)
では、一言こう聞きましょう~
『あなたは、自分の人生が予想できますか』
これに対して『はい、出来ます』という方はいいのですが、殆どの方は
そうではないでしょう。
私どもが、実態のビジネスにおいて、不動産の売却を相談される場合、
その理由の殆どが、購入時は想定しいなかった事や、想定してはいた
ものの、その時期が早まった方なのです。
そして、その中でも手狭になった方が、最も多い。
購入時より、その住環境が広くなるより、狭くなる方が当然多い。。。
と言う事は、必然的に広いものを買っておく方が、リスクは少ないとは
言えます。
勿論、購入時の年齢にもよりますが、アクセス優先で狭い物件を買うと
するなら、やはり売却しやすいかどうかが肝心であるのは言うまでもあり
ませんね。