令和5年1月25日(水)ジョー・プラにて愛媛県中小企業家同友会 松山支部X求人教育委員会1月新春合同例会が行われ、
香川同友会会員の梶浦幸代さん(株式会社マール 代表取締役/香川同友会 社員教育副委員長)と
関本亜紀さん(株式会社アロバー 取締役/香川同友会 社員教育委員長)の
「会社も社員も地域も輝くインタビューシップ!!~みんなでまるっと成長し地域が活性化~」と題した実践報告をしていただいた。
聞いていて実に夢があり社会的貢献性も高いインタビューシップというのは素晴らしい仕組みだったので、報告の中身を記しておこうと思う。
そもそもインターンシップとインタビューシップは言葉は似ているが、かなり違う。
インターンシップは職場体験であり対象が大学生ともなると採用を目的としている場合もある。
インタビューシップは生徒が地域の企業を知ることで地元への愛着を持ってもらうおうという香川県立三木高校のとある先生と香川同友会との出会いがきっかけのようである。
香川県は学校を卒業すると83%の生徒が県外へ行き、そのうち8割は帰ってこないということだ。
多くの地方都市は似たようなものではないか。
働きたいと思える魅力的な職場がないと若者が思っているからだが、
もっと地元の企業自身の情報発信といい会社を増やしていかないと若者の地方離れは加速していくだろう。
インタビューシップは、表層的な仕事体験ではなく「何のために働くのか」を、生徒が経営者、社員に問いかけ、共に考える場なのである。
インタビューシップは3日間行われ、大まかには1日目は経営者が語り2日目は社員が語り3日目は生徒に自身の夢など語ってもらう。
(3日間というのが実は大切で、1日だけだとお互いの緊張がほぐれないままだったりするが、3日あると打ち解けるということだ)
報告者のイラクゼーションマッサージ業の梶浦さんは「何のために働くのか」それまで深く考えたことがなかったが、インタビューシップ受け入れに当たって、
じっくりと考え「不安や孤独感を抱える産前産後のママさんたちの癒しの場所を作りたい~心と体がまあるく笑顔」という理念にいきついた。
それは社員も同じであったが、一人の保育士など今までは「家族の生活のため、お金を稼ぐため」が仕事の目的であったのが、
インタビューシップで自身のなぜ働くのかを考えた結果、「子どもたちの笑顔のため」
将来のビジョンは「ベビーマッサージの教室をしたい」というように変わっていったそうだ。
社長に思いを語ると評価につながるような気がして嫌な感じ黙っていたが、
生徒たちだと素直に自分たちの思いを伝えることができたということである。
変化は参加する側にもあり、ある生徒など当初は「働きたくない、一日ゲームだけしていたい」と言っていたが、
インタビューシップ終了後は「社会課題解決のために起業したい」という夢を語りだしたという。
生徒たちはインタビューシップ終了後、後日受け入れ先企業についての発表会があり、
そこで父兄や企業関係者にインタビューシップに行った企業の魅力について熱く語る場がある。
このような体験を通じて生徒たちは将来の進路希望が明確になり、人間的成長も目覚ましいものがあるという。
受け入れ企業は、準備段階で「会社の目的」「あなたの働く目的」「仕事の面白さ」等を社員が生徒たちにどのように伝えるか考えることで、
社員の成長を促し、モチベーションアップにもつながる。
どの会社にも「社是社訓」や「企業理念」はあるだろうが、他人に伝える、ましてや16歳の子供には自分自身が腹落ちしてないと伝えられない。
(なぜ、16歳なのかと言えば、18歳だと進学や就職が固まっていて、将来の夢や進路がはっきりしない16歳の方が
「何を学びたい」とかの得られるものが多いのだという)
それと報告者の関本さんのお話の中で、
「学校で主体的に学ぶのは難しい。学校ではどうしても積極的な少数の子が活躍して大人しい子は目立たない。
インタビューシップは一人一社で出向くので、強制的に主体的になる。夏休みが終わると激変している。」
ということを聞いてはっとした。
世の中の多数の人は、能力がないのではなく発揮する機会と場所がないのだと。
自分をアピールする積極性や表現力は世の中を渡っていくには必須だという考えは分からないではない、
しかし、戦前の産めよ増やせよ、戦後のベビーブーマーの時代なら選別機にかけて篩い落とすのようなやり方でいいのかもしれないが、
人口減少社会にあっては、いかに個々人の能力を精一杯発揮してもらう仕組みが大切なのではないか、と考えたりした。
例会が終わって懇親会で残念ながら梶浦さんはお話できなかったが、関本さんと酒を酌み交わすことはできた。
熱いバイタリティー豊かな方で、一般的にはこの手の女性は高知のはちきんのイメージがあるが、香川の女性も中々、
私も個人的に知っている香川県の女性は結構こうゆう方が多い。
この例会の参加者はzoomも入れると60人を超え、私が当初予想したよりはるかに多くの参加があった。
それはこの例会に参加した香川同友会メンバーも30人くらいの参加者かなと思っていたそうだが、
予想を上回るはるかに多くの参加者に大いに喜ばれた。
熱い思いの報告者に、設営側の愛媛同友会が応えた形の、いい例会になったと思う。
こんな形で他県メンバーとつながりがりが深まるのは大いに結構なこと。
今回の報告者の梶浦さんと関本さんの会社にはぜひ一度訪問して会社の商品やサービス、雰囲気などを体験してみたいと思った。

Netflixのドラマ「First Love 初恋」を見終わった雑感。ネタバレ注意。主演の野口也英役/満島ひかりと並木晴道役/佐藤健は安定の演技だし、監督・脚本を務める寒竹ゆりは岩井俊二の弟子だけあって、映像や音響が美しい。それと脚本がかなり考えて書き込まれている。以降はYOUTUBEちゃんねる、デモクラシータイムス(ここはバリバリの左翼リベラル系番組だが)の「First Love 初恋 が描くロスジェネ時代とこれから」からの出演者がコメントの拝借になるけれど、このドラマは1990年代後半から2020年にかけての主人公の人生を描いたもので、ちょうどロスジェネ時代に被ってくる。主人公たちは順調に歩んでいた人生がちょっとしたきっかけで転落し、今は自身の才能やキャリアを生かせない仕事についている。(也英の同僚のタクシー運転手は大学時代史学部で「古代遺跡の木簡を読む」ことを研究していたのだけれど、就職氷河期に何の役にも立たず現在はタクシー運転手だ。ネットでは「木簡を読む」というのが、無駄な仕事、意味のない仕事の代名詞らしい)それとは対照的に、也英の最初の結婚相手の一族のような社会がどうなってもびくともしないような上級国民もいて、格差社会の両方をうまく描いている。タイトルである最後の国民的歌手ともいえる宇多田ヒカルの代表作が発表された1999年以降日本は底なしの停滞に入り、主人公たちもほろ苦い人生を歩んで行ってるのだが、彼らの周りの人たちが結構ヒューマンで助け合いの精神などあり、そこが救いになっている。この辺が絶望を極限まで描く北欧映画などと違うところか。それと也英の息子の初恋がレーベルなど通さない視聴者とのダイレクトなつながりから生じたところも、これらの時代を生きていく一つのヒントになっているかもしれない。ごちゃごちゃ書いたが、ネトフリの番組は時間と予算はたっぷりかけられていて、かなり良質なものにはなっている。興味を持った人はおすすめ。 

 

 

台湾の民意が冷静なのが、ありがたいことにまだ救いだ。今の日本のニュースとワイドショーはCIAのスパイかと間違うほど、台湾有事を煽り立てている。日本が台湾有事に巻き込まれれば、今のウクライナになる。ロシアにすら苦戦している米国が日本と一緒に戦ってくれる訳がない。武器だけ大量に送り付け「民主主義のために死ぬまで戦え」。中国のナショナリズムが燃え上がったとき、先の大戦の経緯があるがけに簡単に停戦協定が妥結するとも思えない。徹底的に国土は破壊され国民は死線をさまよう。こんな予想が杞憂であることを願う。