チューバはうたう
チューバはうたう/瀬川 深
主人公は26歳の女性。
中学の時ブラスバンドで偶然手にしたチューバを今も吹いています。
不恰好で不器用なチューバ。
重く、でかく、低い音しか出ないチューバ。
何故、こんなにこの楽器に魅せられているのか。
熱狂してるワケじゃなく
すごく面白いワケでもない。
だからオーケストラに所属するワケではなく。
でも、吹かずにはいられない。
彼女は一人で河原でチューバを吹きます。
そんな時に出会うのが黒い帽子をかぶったクラリネット吹きです。
ただひたすらチューバと向き合う話です。
チューバにも、自分にも、熱に浮かされる事無く
冷静に向き合っています。
秀逸な作品です。
他に「飛天の瞳」「百万の星の孤独」が収録されています。
第23回太宰治賞受賞作品です。
で、どーでもいいのですが、この作者さんは男性だったのですね。
主人公が女性で、表紙がやわらかい感じだったので
てっきり作者も女性だと思い込んでいました。
ダーティ・ワーク
ダーティ・ワーク/絲山 秋子
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絲山さん。好きな作家さん。
ローリング・ストーンズの曲をモチーフにした連作短編。
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ザラッとした手触り。
あまり多くを語られない作風なので
カナリゆっくりと全体像が見えてきます。
熊井というギタリストが軸になります。
彼女は自分をもてあましてる。もてあまし続けている。
この文章が象徴的です。
この小説は、自分をもてあましている人達の話なのだと思います。
それぞれの語り手がそれぞれの自分をもてあましています。
好きな感触の作品でしたが
終わり方が、まとまり過ぎて優等生な感じをうけました。
もっと、やりっぱ無しでいいのではないかと。
ニートでは結構やりっぱだったような気がするのですが。
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だってスカトロ祭りって![]()
何故だか豊島ミホさんの神田川デイズを思い出しました。
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連作短編つながりってだけでしょうけど
もうちょっと、大人の話かな![]()
極上なものもそうでないものも
極上掌編小説/(アンソロジー)
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非常に短い小説(掌編)のアンソロジー。
30人の作家さんの作品が載っています。
私は古川日出男さんの作品が読みたくて手に取りました。
1話目
いしいしんじさんのミケーネを読み終えて。
ナルホドこいつは極上だ
![]()
確かに極上としか言いようがないお話。
『面白い』とか『感動』とかともちょっと違う、
ココロの奥の柔らかいトコロに触れるような話。
あとは
神様捜索隊/大崎善生
それでいい/重松清
樫の木の向こう側/堀江俊幸
曇ったレンズの磨き方/吉田篤弘
とかが面白かった。
小説っ
って感じで。
イレギュラーなトコロで
凍りつく/高橋源一郎
がちょっと笑えた。
これって、とき○モ?
お目当ての古川さんは題名が一番良かった。
あたしたち、いちばん偉い幽霊捕るわよ/古川日出男
言葉の選び方がステキ過ぎ。
でもやっぱり1話目のいしいしんじが秀逸!!
この話で終わっていいぐらい。
宮沢賢治にちょっと似てるかも。
あぁ、いい話読んだ
