ニコ記録 -137ページ目

チューバはうたう

チューバはうたう/瀬川 深




主人公は26歳の女性。

中学の時ブラスバンドで偶然手にしたチューバを今も吹いています。

不恰好で不器用なチューバ。

重く、でかく、低い音しか出ないチューバ。

何故、こんなにこの楽器に魅せられているのか。


熱狂してるワケじゃなく

すごく面白いワケでもない。

だからオーケストラに所属するワケではなく。

でも、吹かずにはいられない。

彼女は一人で河原でチューバを吹きます。

そんな時に出会うのが黒い帽子をかぶったクラリネット吹きです。



ただひたすらチューバと向き合う話です。

チューバにも、自分にも、熱に浮かされる事無く

冷静に向き合っています。

秀逸な作品です。


他に「飛天の瞳」「百万の星の孤独」が収録されています。


第23回太宰治賞受賞作品です。


で、どーでもいいのですが、この作者さんは男性だったのですね。

主人公が女性で、表紙がやわらかい感じだったので

てっきり作者も女性だと思い込んでいました。


ダーティ・ワーク

ダーティ・ワーク/絲山 秋子

ダーティ・ワーク/絲山 秋子
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絲山さん。好きな作家さん。


ローリング・ストーンズの曲をモチーフにした連作短編。


ダーティ・ワーク/ザ・ローリング・ストーンズ
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ザラッとした手触り。

あまり多くを語られない作風なので

カナリゆっくりと全体像が見えてきます。


熊井というギタリストが軸になります。


彼女は自分をもてあましてる。もてあまし続けている。


この文章が象徴的です。

この小説は、自分をもてあましている人達の話なのだと思います。

それぞれの語り手がそれぞれの自分をもてあましています。


好きな感触の作品でしたが

終わり方が、まとまり過ぎて優等生な感じをうけました。

もっと、やりっぱ無しでいいのではないかと。

ニートでは結構やりっぱだったような気がするのですが。


ニート/絲山 秋子
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だってスカトロ祭りっておののく



何故だか豊島ミホさんの神田川デイズを思い出しました。


神田川デイズ/豊島 ミホ
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連作短編つながりってだけでしょうけど苦笑

もうちょっと、大人の話かなはてなマーク





極上なものもそうでないものも

極上掌編小説/(アンソロジー)


極上掌篇小説/いしい しんじ
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非常に短い小説(掌編)のアンソロジー。

30人の作家さんの作品が載っています。


私は古川日出男さんの作品が読みたくて手に取りました。


1話目

いしいしんじさんのミケーネを読み終えて。

ナルホドこいつは極上だおぉ!ビックリマーク


確かに極上としか言いようがないお話。

『面白い』とか『感動』とかともちょっと違う、

ココロの奥の柔らかいトコロに触れるような話。


あとは


神様捜索隊/大崎善生
それでいい/重松清

樫の木の向こう側/堀江俊幸

曇ったレンズの磨き方/吉田篤弘


とかが面白かった。

小説っビックリマークって感じで。


イレギュラーなトコロで

凍りつく/高橋源一郎

がちょっと笑えた。

これって、とき○モ?


お目当ての古川さんは題名が一番良かった。

あたしたち、いちばん偉い幽霊捕るわよ/古川日出男

言葉の選び方がステキ過ぎ。


でもやっぱり1話目のいしいしんじが秀逸!!

この話で終わっていいぐらい。

宮沢賢治にちょっと似てるかも。

あぁ、いい話読んだきゃー