チューバはうたう
チューバはうたう/瀬川 深
主人公は26歳の女性。
中学の時ブラスバンドで偶然手にしたチューバを今も吹いています。
不恰好で不器用なチューバ。
重く、でかく、低い音しか出ないチューバ。
何故、こんなにこの楽器に魅せられているのか。
熱狂してるワケじゃなく
すごく面白いワケでもない。
だからオーケストラに所属するワケではなく。
でも、吹かずにはいられない。
彼女は一人で河原でチューバを吹きます。
そんな時に出会うのが黒い帽子をかぶったクラリネット吹きです。
ただひたすらチューバと向き合う話です。
チューバにも、自分にも、熱に浮かされる事無く
冷静に向き合っています。
秀逸な作品です。
他に「飛天の瞳」「百万の星の孤独」が収録されています。
第23回太宰治賞受賞作品です。
で、どーでもいいのですが、この作者さんは男性だったのですね。
主人公が女性で、表紙がやわらかい感じだったので
てっきり作者も女性だと思い込んでいました。
