以前から気になっていた、岩井谷の”大龍頭の滝”より上流部を

いつか遡行したいと思っていました。

 

今年こそはと思いながらも、9月も終盤になってしまい、今しかないと、

独り遡行してきました。

 

今回はソロですが、沢装備に、撤退時の懸垂下降に備えて、30mロープ、

エイト環、ビレイ器も用意しました。

 

大龍頭の滝:別名 武者隠しの滝 20mを望む。

本日のルート 岩井谷の遡行後、青笹山 738m 林道経由で周回

 

 

国道488号線(この写真から先は、狭いので離合に注意)で駐車地まで向かう。

途中、キャニオニングの人たちに出逢いました。 出会いの滝に行くのだろう。

水内川にかかる熊ヶ杉橋から左手の林道に入り路肩に駐車。

ここまで来る道が離合出来ないほど狭いので、カミさんの軽自動車で移動しました。

10:16  藪と化した岩井の滝の案内板  ここから入渓しました。

水内川本流  晴れの日が長く続いてる為、水量は少なめでした。

水温は低くはなかった。  しかし、苔が多いのか滑り易い。

大龍頭の滝、左岸の急斜面を捲いて登る為、登攀要素が高いと思いラバー底の

沢靴としたが、穏やかな流れのところでは、何度もすべって転んでしまった。

少し上流に向かうと出合があり、右岸側が岩井谷となる。

浅い流れの滑の沢が続く   しかし よく滑る。。。  

滝崩れと呼ばれている峡門 壁面高さ15m  左岸側をへツる。

足元は、水中の、小さな岩の棚を足で探しながら進むが、落ちても浅い。

峡門を渡り切り、振り返ってみた峡門

しばらく、滑の浅い流れが続く

おっ  目の前に 滝の下部が見えてきた!!  ゾクゾクしますね

大竜頭の滝 全景  いやー 素晴らしい  迫力のある見栄えのよい滝です!

左岸側からの眺め               アップで 直登は無理です。

大竜頭の手前の左岸側  この岩壁をトラバースして滝の下部に移動します。

草付きが剥がれ、岩が露出した左岸を登ります。↑ 岩が濡れてたら登らない事!

岩のスタンスを利用し慎重に這い上がる. 立木や草付きの草もつかんでバランス保持

この登りの、落ちたらアウトという緊張感がたまりません。  

前回より、左岸側の切り立った斜面の草付きの剥がれが広がり、下の岩が露出してい

る箇所が増えていて、登りやすくはなっていたが、落ちたらアウト 自己責任。

大竜頭の滝 落口から20m下を覗く   ひぇー 怖っ  ※落ちないようにスリングで確保

大竜頭の滝の上流では、二股の滝がすぐに表れる。  ※前回は、ここまで来ました。

その後は、滑の滝が現れる。

滑の綺麗な流れが続きます。

楽しいぞと、遊んで 気を抜いたら  滑って転んでしまう。 ヘルメットと

背負ってたザックが守ってくれた。  しかしザックの中身が。。後で泣くことに

こんなトユ状の流れもある。

ラスボスが、現れた!!          8m程の滝  登ってみるか!!   

白濁した流れに、いざ 突入!! 

上からの重い流れに落とされそうになる。 滝幅が狭いので、両手を広げ、突っ張りながら、ぐっと耐えて登っていくのだ。

なんとか、抜けることが出来ましよ (*^^)v

青笹山林道で脱渓

1時間程、青笹山林道を下り水内川本流まで下る。 木々に囲まれ景観なし

途中で見つけた 山帰来の実

アケビも採れました。 秋が来てますね

14:50 水内川の河原にて  沢でコケタ時に潰してしまった、魔法瓶とカップ麺

魔法瓶は、真空部分が凹んで、外側と内側と引っ付いてしまってたので、そこから

熱が逃げてしまい、使い物にならなくなった(-_-;)

カップ麺は、手で成形し温くなったお湯を入れて食べました。  休憩 30分

15:31  無事、駐車地に戻る。

 

岩井谷上流部は、なかなかの渓相で楽しめました。

 

今回は久々に、ソロ沢行してみましたが、何事も無

く、無事に歩けたから良かったのですが、何かあっ

たら独りは危険です。 

 

ただ 自然の中に身を置き、五感を澄ませて、どこが

一番安全なルートなのかルートファインディングする。

何かあった場合の、回避策や撤退方法の模索も併せて

考える。 自分独りだけ 無理は禁物 すべて自己責任

五感を鍛える、いい訓練になりました。