今野顕彰(日本ミドル級1位/市原)vs ロンドユー・シンセンデット(泰国ミドル級/タイ)
――今回の試合に向けて練習で強化していることは何でしょう。
今野「僕は倒すことも多いですけど倒されることも多いので、そこを意識して距離感を凄く意識して練習してます。以前の自分は倒せないなら倒されてもいいやというぐらいの気持ちで戦っていたのですが、もう年齢が39歳になったことで勝たなきゃ意味ないなと最近思うようになりました。選手はよく熱い試合をしますとか言うじゃないですか。自分を応援してくれる方は熱い試合ではなく、勝たないと喜んでくれません。自分自身も勝たないと凹んでしまうので、勝つことを最優先にしてやるような意識でいます」
――KO勝ちにはこだわらないと。
今野「もちろん倒す練習はしていますが、この前の5月の齋藤智宏戦からあえて試合でそこを目指すことは辞めました。それまで3~4年間は判定決着になったことがありませんでした。とりあえず判定までやろうという気持ちで戦っていた結果、いい距離感で戦えましたし、スタミナ配分も凄くいい形で出来ました」
――今回の相手ロンドユー・シンセンデット選手についてはどのような情報を入手していますか?
今野「リングネームは違いますが、去年8月に一度対戦していて(名前はオトヤスック・シンセンデット)、自分からガンガン攻めてくるタイプではないので、自分から手を出さないと勝てません。相手のペースにならないように自分の距離感で、今作り上げている戦い方でうまく戦えればいいかなと思います。前回の戦いでは結構ミドルを蹴られて身体が腫れたのですが、自分の中ではこのミドルであれば何発受けても問題ないなと思いながら受けていました」
――今回はどのような試合になりそうでしょう?
今野「倒さないで判定決着を狙いますが、積極的に攻める姿勢は変わりません。日タイ対抗戦の先鋒で行くので、日本勢に勢いを付けるためにもまずは自分が勝たないことにはどうにもならないですから」
――次の試合をクリアーしたらその先に見えているものはありますか?
今野「自分は3度も日本タイトルに挑戦して失敗しているので、斗吾選手のベルトが絶対に取り たいですね。自分はベルトストーカーなのでベルトに執着しまくっているから、この年齢になっても辞めれません」