――プロ7戦目で今回、日本ウェルター級王座決定戦が決まりました。
リカルド 自分は王者になるために練習してきました。王者になることは伊原道場アルゼンチン支部の方々、家族のためになるのでチャンスをモノにしたいと思います。
――どうしてキックボクシングを始めたのですか?
リカルド アルゼンチンにいた時に兄がキックをやっているのを見て自分も15歳のときにやり始めました。キックには、礼儀など人生で学ぶべきもの全てが詰まっていると思ったのでそれを学びたいと思ったんです。
――今までのスポーツ経験にはどういうものがありましたか?
リカルド 地元キルメス(アルゼンチン・ブエノスアイレス州の都市)でサッカーをずっとやっていて、日本でいうJリーグのようなプロクラブの下部組織に所属していました。サッカーをやっていた時に病気まではいかないのですが、病院で長く療養している時期があり、復帰しても以前とは違う身体の衰えを感じ周りのメンバーに付いていけなくなった時にキックに出会いました。ちなみにアルゼンチンではアマチュアで21戦18勝(14KO)1敗2分の戦績でした。
――なぜ日本に来たのでしょう?
リカルド 伊原(信一)会長、伊原道場アルゼンチン支部のディエゴ・ゴンザレス支部長が日本に来る機会を与えてくれました。新日本キックでチャンピオンになりたいですし、伊原会長のような素晴らしい人間になりたいと思って人生の全てを懸けて1年前に日本に来ました。将来、アルゼンチン支部でいい指導者になるためにもなると思います。
――対戦する政斗選手にはどういう印象がありますか?
リカルド 一番大切なことは相手の戦い方に合わせるのではなく、毎日やってきたことを試合に出すことが大切なので特に気にしたことはありません。
――キックを続けていく上で目標はありますか?
リカルド 新日本、ラジャダムナンスタジアム、WKBAのチャンピオンになって、会長や支部長のように多くの選手たちに人生で大切なものを伝えられるような選手になりたいと思います。