新日本キックボクシング協会 TITANS NEOS 23
4・15(日)後楽園ホール
スペシャルエキシビションマッチ
勝 次(日本ライト級チャンピオン/藤本)直前インタビュー
KNOCKOUTが開催するアジアトーナメントの
一回戦で森井に雪辱したい。
──天下分け目の一戦となった森井洋介戦は残念な結果に終わってしまいました。その後どのように気持ちを切り換えました?
勝次 気持ちの切り替えですか…。その日は負ける事を考えてなかったので、全ての予定が狂いましたね。本来はベルトを持ってそのまま(両国国技館から後楽園ホールでやっていた)協会の興行に行くつもりでしたが、正直悔しいという実感もなく『自分は何やってたんだ?』と自問自答をずっと繰り返してました。それから負けたんだって実感して、だんだんと悔しい気持ちが込み上げて来た。動画を見て負因、要因を考えながら、悔しい日々を過ごしてきました。『絶対にリベンジしてやる』って気持ちで自分で自分を研究して練習してるだけです。気持ちの切り替えなんて綺麗事はないです。今でも悔しいだけです。
──失礼しました。ケガやダメージはなかったんですか?
勝次 トーナメント始まってからケガやダメージは蓄積される一方でしたよ。トーナメントが終わってから完全に治しゆっくりしたいと思いました。
──それはそうと、今回はなぜ実戦ではなくエキシビションマッチなのですか?
勝次 今回のエキシビションは伊原代表からの提案でした。トーナメント終わって年明けに伊原代表が気に掛けてくれて話す機会を設けてもらったというか誘ってくださったんです。そこで今後の再起に関して話し合いました。ケガとダメージを取り除いてから少しづつ復帰する提案をいただけまして、試合感覚が鈍らない程度に調整してやっていこうと伊原代表から激と喝を注入されました。
──いい話ですねぇ。その結果、キックでは珍しい1VS2のハンディキャップマッチになったことについては?
勝次 エキシビションの相手は同門の2人とすることになりましたが、馴れ合いなんかはせず目黒の伝統に従い″いかなる時も倒す気迫で!″で行きたいと思います。これを忘れずにやりたい。相手となる2人が気を抜けない状況にしたかった。
──今回のエキシビションを通じて何を伝えたい?
勝次 僕はまだまだ発展途上でこれからももっともっと強くなるってことをアピールしたいですね。「勝次はKNOCK OUTのトーナメントがピークだった」なんて思わせない、これからもどんどん練習して強くなって行くので今後は今までと変わらず、いやもっと応援して貰える様にアピールしたいですね。
──実戦での復帰はいつになりそう?
勝次 本格復帰は7月8日、後楽園ホールで開催の新日本キックボクシング協会のリングになります。年頭に伊原代表が考えてくれたプランに沿って完全復活をしたいと思ってます。伊原代表には「強い相手を呼んで来るからな」と言ってもらえたので、これからを賭ける一戦になると信じて臨みます。
──最後に今後の目標を教えてください。
勝次 まずは伊原代表に声をかけてもらえたように世界に通用する自分である事を応援してくれる方々に解って貰いたいです。そしてリベンジですね。KNOCK OUTプロデューサーの小野寺(力)さんから声がかかればいつでもKNOCK OUTのリングに上がる準備、そして森井選手との再戦をアピール出来る試合をする準備は虎視眈々と狙ってます。KNOCK OUTライト級アジアトーナメントが開催される話も耳にしてますのでその1回戦で森井選手と組まれても良いと思ってます。1回戦で森井選手を倒して僕が優勝する。そんな事も考えてます。そうやって勝ち進んで行けば応援してもら貰えてる方々に満足して貰えることにもつながるので、今年の目標としては是が非でも叶えたい現実であります。
(スポーツライター 布施鋼治)