タイの空気を日本で作りたい☆重森陽太(伊原道場稲城支部)直前インタビュー | 新日本キックボクシング協会

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新日本キックボクシング協会 TITANS NEOS 23 
4・15(日)後楽園ホール
ダブルメインイベント 日韓国際戦ライト級3分5R
重森陽太(前日本フェザー級王者/伊原道場稲城支部)vs ウ・スンボム(KMMAF韓国60kg級王者/韓国)

重森陽太(伊原道場稲城支部)直前インタビュー

──3月に大学を卒業し4月から社会人キックボクサーになりました。その心境は?
重森 まだまだ『日本設計工業』に入社をしてから日が浅いので、不安な気持ちがありますが、キックボクサーとしては安心しました。現役を続けられなくなる理由はケガや年齢だけではありません。高校生の頃、意外と金銭面も理由の1つとなっていることに気づきました。就職して社会人キックボクサーとなったことで仕事も頑張らなければいけない。矛盾するようですが、社会人になったことで思い切りキックボクシングと向き合うことができます。今まで私を支えてくれた多くの人と、私を受け入れてくださった日本設計工業の皆様に良い影響をキックボクシングを通じて与えられたらいいと思っています。

──新入社員としてどんな仕事を任されている?
重森 まだ研修中で仕事という仕事は出来ていませんのでなんとも言えませんが、学生に向けて会社の説明や企業説明会等に少しずつ参加をして行って欲しいとのお話があります。私は大学4年生の春に多くの説明会に足を運びました。その多くの説明会の中でく知らなかった業種の会社を説明会で惹かれて選考に進みました。学生の皆さんに新しい選択肢を与えられるようにわかりやすく、興味を持ってもらえるような説明をしたいと思います。

──御社の顔として頑張ってください。練習スケジュールの変化もある?
重森 会社に応援をしてもらっているので大きな変化はありません。むしろキックボクシングを多くの人達の支えがあってこそできているという事を実感することができ、練習に身が入っています。

──半年ぶりにホームリングで闘う心境は?重森 半年前のホームリングでは納得のいく試合をすることが出来なかったので(1022VS森下翔陸)、今回の試合には気持ちが入っています。久しぶりに帰って来るような感じがしてホッとします。試合をしに戻るのですが()

──今年の初戦となったKNOCKOUTでの宮越慶二郎戦は引き分けに終わりました。
重森 完全に勝ったと思っていたのですが、宮越選手に1人、ドロー1人、僕に1人という判定でしたので良かったところはよくわからないです。手数もヒット数も甘く見たとしても僕の方が上だと思うのですが。次からは多少無理しても倒しに行こうと思います。宮越戦では実際にはポイントが付いていないのに、自分でポイントが付いていると思っていたところがありました。そのため自分が勝手に優位だと思って動いてしまった。求められていることはやはりKO勝ちですので、この試合をポジティブに捉えて倒す技や倒す流れを身に付けるよう練習メニューを少し変えました。宮越戦の引き分けは、僕が見ていて面白く、対面して恐ろしい選手になるための引き分けだったと思います。

──ポジティブですね。今回対戦するウ・スンボムの印象は?
重森 名前を検索したら駿太選手と試合をしたことしか出てきていないのでわからないです。5ラウンドあるし、しっかり攻略はできると思います。

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──どんな勝ち方を望む?
重森 ゴングが鳴るまで相手の情報がないままなので、少しずつ攻略していく流れを楽しんでいただきたい。最近武器が少しずつ増えてきましたので、どんな勝ち方と言われると迷いますね()。ザックリで良ければKO勝ちです。

──自分のどんな部分を見てほしい?
重森 倒せる選手と言ったけど、倒せる選手=ファイターという概念をなくすような選手になりたい。前も出れるし、下がりながら試合の展開もできる、そして崩しやキャッチなどキックボクシングならではの魅力を僕がファンの皆様に伝えたいと思っています。やはり盛り上がる試合は殴り合いですが、ムエタイで盛り上がる試合は蹴り合いです。タイの空気を僕は日本で作ります。盛り上がる蹴りを期待してください。是非僕が蹴る時は声を出して盛り上がってください! そのためにフルラウンド蹴り続けます。

──社会人キックボクサーとしての今後は?重森 社会人キックボクサーではなく、社会人とキックボクサーです()。会社にいる時はキックボクサーという目で見られないで社会人。キックボクシングしている時に「あのサラリーマン、動けるな」というのではなくキックボクサー。仕事をしている時は社会人として一人前になれるように精進しようと思っています。目標としてはキックボクサーだと思われないようしっかりとした仕事をしたいです。またキックボクサーとしてはキックボクシング一本だと思われるようなパフォーマンスをしたいですしそうなるべきだと思っています。どちらもしっかりと結果を残したいです。

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──年内に闘いたい相手は?
重森 協会内ではライト級に上げたのでタイトルマッチがしたい。ライト級タイトルマッチでもうれしいですが、新日本キックボクシング協会にはWKBA世界タイトルがあります。そのベルトでも十分面白くなると思いますし、WKBAの価値が高まる一戦になると思いますKNOCKOUTでは森井選手と闘いたい。まだ出場は決まっていませんが、10月からアジアトーナメントが始まります。そこで森井選手に勝って優勝するのが一番良いですね。

(スポーツライター 布施鋼治)