2018・1・7(日)後楽園ホール
☆メインイベント 日泰国際戦59K契約3分3R
石原將伍(日本フェザー級チャンピオン/ビクトリー)vs スウィーレック・パンダクラタナブリー(タイ)
☆石原將伍 直前インタビュー
――仕上がりはどうですか?「いつも通り、調子はいいです。毎年年明けの一発目は調子が良いいんです」
――練習で強化してることは?
「ベルトを獲ってから自分の足りないことを見つめ直してきました。自分は攻撃面が得意ですが、今年はディフェンス面を重視して負けない選手になりたいと思います」
――前戦となった昨年10月の高橋亨汰選手との日本フェザー級王座決定戦を振り返ってもらいますか。
「焦りはなかったのですが、攻撃面がパンチばかりになってしまいました。セコンドに付いてくれたOBからは「もっと蹴らないといけない」とご指摘をいただいたり、ちょこちょこ相手の攻撃をもらっていたので印象が悪いとは思っていました。やはり相手は強い、うまいと感じました。チャンピオンになれたのでこれからダメなところを直していき、最後まで倒すスタイルでいきたいと思っています。今さらですが、やはり蹴りがないとパンチは当たらないですね(苦笑)蹴りの大事さがわかったので今、強化しています。
――昨年10月にタイトルを獲ってから心境は変わりました?
「周りからの期待を感じますが、実際は今までと変わりません。自分は特別に綺麗にキックボクシングをやれるわけでもないので、自分が出来る全力をいつも出しているだけです。それはこれからも変わることはないです」
――16年3月の最初のタイトル挑戦の時と何が違いましたか?
「気持ちの面では変わりませんが、あの時は最初の挑戦ということで緊張していたんだと思います。試合直前まで時間が経つのが早く、あまり記憶にもありません。試合映像を見るとポイントを取られてしまい、俺は何もできなかったなと。自分のキックボクシングが出来なかったので不完全燃焼だったと思います。タイトルマッチを一度経験したことで、今回は相手の気持ちにもなれました。多分、高橋選手も無敗でここまで来て、初のタイトルマッチだったので相当緊張したんだろうなと」
――今回の相手スウィーレックについてはどのような情報を入手していますか。
「会長からは首相撲が強い選手とは聞きました。僕は基本的に首相撲には付き合わないスタイルなんですが、組まれても耐えてやろうかなという気持ちでいます。日本人なら勝てるだろうとタイ人は思っていると思うので、とりあえず対処してます。させないことも考えてますし、全体評価でも負けたくないので組みに来たら付き合ってやろうという気持ちもあります」
――試合テーマは何でしょう。
「今回はいつもの石原將伍とは違い、レベルの上がった戦い方を見せたいと思います。見ている人にこういうことも出来るんだなと思わせたいですね。そのためにも蹴りが出来ないといけないなと。蹴りが強くなればステップアップすると思うので、今はそれを目標に頑張っています
――2017年はどういう1年でしたか。
「結果を見ると4戦して3勝1敗。勝った試合も負けた試合も全てKO決着でした。昨年は2度タイで試合をして3月にKO勝ちしましたが、6月にはKO負けしました。そこで初めてKO負けをして色々と考えさせられました。負けた後にタイトルマッチが決まったのでこのままではまずいと思って最後ぐらいはキッチリ締めたいと思いました。でも今思えば負けて良かったですね。負けて学ぶこともありますし、KO負けがなかったら良かったとは思わないですね。あの経験があったからチャンピオンになれたのかも? と思います。キックの神様は簡単には勝たせてくれず、試練を与えてくれたんだなと。自分は今まで順調に勝ってきたかといえばそうではありません。いいところで負けたり、良くわからないところでも負けたりしています」
――今年はどういう1年にしたいですか?
「自分は判定決着が好きじゃありません。好きでやっているキックなので決着も自分で付けたいと思っています。会長からも『お前のスタイルは倒さないと盛り上がらない。応援してくれるお客さんも一番喜ぶのはKO勝ちなんだ』と言われています。自分が勝ってお客さんの喜ぶ顔が見たいので、それを意識してこれからずっとどんな試合でもどんな相手でもKO狙いでいきます」
――ラジャダムナンのタイトルは狙いますか?
「協会の色んな選手が挑戦して獲れていません。伝統あるベルトなので自分も簡単に獲れるとは思っていませんが、チャンスをいただけるならいつでも獲りにいきたいです」
――KNOCK OUTのリングに興味は?
「一視聴者として観ていますが、演出が派手で面白そうですが、自分はフェザー級でその階級にはまだ選手がいません。自分は強い選手がいるなら出てみたいですが、自分は主戦場が新日本キックです。ベルトを巻かせてもらっていて新日本を代表する選手なので新日本のリングで戦っていきたいです。でも、強い相手がいるなら新日本には恩があるので恩返しのつもりで強さを証明します」
「自分なんかがもらっていいのかという感じです。スポーツ界から有名な人がたくさん来ていて緊張しました。周りからも凄く声をかけていただいて嬉しいですね。今まで親に心配かけてきましたが、喜んでくれたことが一番でした」
――勢いを感じます。
「いい事ばかりとは思わずに、気を引き締めていきたいと思います。強いチャンピオンになっていきます」
(新日本キックボクシング協会広報部)