コレという物が無く、怖さは感じない☆曽根修平(武湧会)直前インタビュー | 新日本キックボクシング協会

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2度目の新日本キック参戦で日本ウェルター級王者 渡辺健司(伊原道場稲城支部)と対戦する曽根修平(DreamGateMMAライト級王者/武湧会)。
決戦直前の曽根選手にインタビューしました。

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1. 416日(日)の「TITANS NEOS 21」後楽園ホール大会が新日本キック参戦2戦目となりますね?前回の新日本のリングの印象は?
→(以下、曽根選手)確かに参戦は2度目ですけど、前回が3年も前なので本当に久しぶりですね。
自分にとって東京のメジャー団体のリングに上がるのは初めてだったので、会場、お客さん、雰囲気、そのどれを取っても最高でした。ですが、上の方(メインクラス)の試合を見て、自分がここで活躍する為には足りない部分があるなと感じたりもしました。
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2.普段は北九州で練習していますね?
→はい。北九州小倉の武湧会という道場所属です。いまでこそ九州は格闘技興行も増えて来ましたが、45年前は大会も少なく、チャンスを掴む為ならどんな大会でも出られるように、道場生は皆、キック、MMA、空手に取り組み、どのジャンルでも出場機会を狙っています。
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3.その中で曽根選手は中国のリングを主戦場に選んだ?中国のリングと日本のリングの違いは?
→そうです。新日本キックに上がってから暫くして、中国遠征の話を頂きました。迷わず快諾して四川省で戦いました。この戦いが評価されて、その後も何度も中国からオファーが来るようになって、ここ数年は中国を主戦場に戦って来ました。
兎に角、中国の選手はフィジカルが強いですね。同じ体格でも当たった瞬間、岩のような感じの選手も居ます。また本当に石で殴られているような錯覚を憶える程拳の固い、パンチの強い選手も居ます。今、中国は凄いキックブームなので、何千、何万人という観衆が大会場に集まって来ます。演出も昔のK-1みたいに凄くて、物凄い歓声がリングに向かって響きます。最初の頃は入場するだけで武者震いし、興奮しましたね。
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4.中国で思い出深い試合は?また、その激戦区の中国で戦い続けられた訳は?
→どの試合もはっきりと憶えていますが、久保優太選手にも勝った謝雷(シャ・レイ)という中国で凄く人気のある選手がいるのですが、彼との戦いは自分の中でも良い試合が出来たと思っています。シャ・レイも良い選手で、最初から最後までスピードが落ちなかったし、自分もスタミナには自信が有るので最後までシャ・レイのスピードについて行く事が出来ました。シャ・レイ選手とは縁があって、その後も何度か中国の大会で会っているんですよ。この前は彼はジョムトーン・チューワッタナ選手と戦っていましたね。また、日本では考えられないような状況に驚いた事もあります。アモイ市での大会では僕は地元の人気選手と戦って判定で勝ったんですけど、その選手の応援団が物凄い数で、判定に抗議してリングに向かって来たんですよ。僕はセキュリティの方々に囲まれて退場しましたが、ロープ際では危うく応援団に人たちにリング下に引きずり降ろされそうになりました。選手の宿泊ホテルも危ないという事で、僕だけ別のホテルに移動させられました。だからせっかく勝ったのに大会の打上パーティに参加出来なかった(笑)。トロフィーを抱いて独り寂しく郊外のホテルの部屋で食事しました。
自分、スタミナだけは誰よりもあるなって自信あるんですよ。中国での試合でも勝った試合では相手が先に自分よりも息が上がってきた。スタミナと我慢強さでは負けません。周りからは「ゾンビ」なんて呼ばれる事もあります。でも、そのお陰で過酷な中国のリングで戦い続けていられるのだと思います。自分が中国を主戦場にしてきた結果、同じ道場の拓也選手や佐藤遥希選手も中国の大会に参戦出来ました。関係者の皆さんには感謝しています。
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5.いよいよ日本ウェルター級チャンピオンとの一戦ですが?対戦相手の渡辺健司選手の印象は?
→不思議なもので、3年前に新日本のリングに上がった時には、自分に足らない物が多いな、と感じていたんですが、中国を主戦場に戦ってきて、そんな気持ちは無くなりましたし、逆に「いよいよ来たか」という感じです。あの化物みたいにフィジカルの強い中国人選手と散々戦って来ましたが、自分は未だ一度も中国でダウンを喫した事が無いんです。それは大きな自信になりましたし、自分の長所を再確認しそれを武器に新日本のリングに臨めます。
同い年なんですよね渡辺健司選手とは。王道のリングで着実に上へ昇って行き王者になった渡辺選手に比べると、中国で戦っている自分は雑草魂って感じですね。渡辺選手の印象は基本が出来ていて、上手くバランスよくまとまっている。アーネスト・ホースト選手みたいに「ミスター・パーフェクト」という感じですかね。でも逆に言うと、バランスの良いだけ突出したコレという物が無く、怖さは感じない。自分もここ数年間の中国での戦いは何だったのかと言うひとつの答えを出す試合だと思っています。王者相手で不足はないですし、負ける気はサラサラありません。

6.渡辺健司選手との戦いに向けての調整は?
→中国での戦いで気付いたように、自分の最大の強味はスタミナだと思っています。国際戦の舞台で戦ってきて、これだけは誰にも負けないという自信があります。だから試合に向けて毎日走り込みを行って更なるスタミナ強化に取り組んでいます。また、首相撲、ヒジの練習も強化しています。

7.試合を見に来られる皆様にひと言お願いします!
→メインイベントという名に相応しい試合をしたいと思います。多くの皆さんは団体のチャンピオンである渡辺健司選手が勝つと思っているでしょうが、自分は中国のアウェイ環境の中で戦い続けてきましたので、こういうシチュエーションは大得意です。何千、何万人の敵地の中で予想を覆して勝ってきました。今回も必ず予想を裏切って観ている皆さんを驚かせますよ!

曽根選手が2度目の参戦で新日本王者食いを果たすか?
4・16 後楽園大会をお楽しみに!

(新日本キックボクシング協会広報部・取材協力 チャクリキジャパン)