新日本キック WINNERS2015 3rd 8・30ディファ有明大会にて行われる日本バンタム級タイトルマッチ。若き王者 瀧澤博人(ビクトリー)に挑むのは今回3度目の対戦となる古岡大八(日本バンタム級1位/藤本)。
タイトルマッチ挑戦直前の古岡大八選手にインタビューしました。
今回は自分の集大成です。
──タイトルマッチは何回目?
古岡 2回目です。2011年7月に江幡(塁)選手とやって以来ですね。
──タイトルマッチとなると、やはりモチベーションは違ってくる?
古岡 違いますね。やる気は出ます。
──チャンピオンの瀧澤博人選手とは過去2戦闘って1敗1分。手応えは?
古岡 前回は引き分けで最初はTKO負けでした。練習で対策は練っています。気負った部分はありません。やれば、確実に勝てる。
──過去の瀧澤戦から得た教訓は?
古岡 相手との身長差(10㎝)。自分の闘いたい距離では闘わせてもらえない身長差があるので、それが今回の課題だと考えています。
──その課題を克服すると想定して、どんな試合をイメージします?
古岡 5R闘いきれるだけの体力はあるし、途中で倒すだけの技術も持っている。どういう展開になっても、間違いなくいけると思います。スタミナも問題ない。
──警戒素すべき攻撃は?
古岡 やっぱり遠目からの攻撃ですね。瀧澤選手は懐の深さが一番の強み。そのアドバンテージを使わせないようにしたい。
──逆に自分が上回っていると思う点は?
古岡 年齢でしょう(笑)。
──実に9歳の年齢差がありますからね。キャリアに裏打ちされたインサイドワークで勝負する?
古岡 僕がうまいかどうかは別にして、今までの経験があればそれを活かして闘っていこうかなと思っています。
──選手としての自分の長所は?
古岡 試合のたびに相手のことは研究しているけど、あまり考えたことがないですね。目黒藤本ジムはコーチや諸先輩方がすごい。自分のいいところというより、先輩たちのいいところを勉強させてもらうことに一生懸命です。
──そもそも、キックを始めたきっかけは?
古岡 創価大学からです。たまたま入学した時に見たパンフに学生キックでチャンピオンになった人の特集記事が載っていたんですよ。それまで僕はサッカーをやっていたんですけど、それがものすごくカッコよく見えた。それに、(団体競技より)自分の力で結果を出したいという思いが強かった。
──それから15年もやり続けているキックの魅力を一言で表すと?
古岡 弱い自分をちょっとずつ変えられるようになっているところですかね。
──目標とする選手は?
古岡 いないです。
──もっと強くなった自分を目標にする?
古岡 目標とするなら藤本ジムの先輩たちですね。石井宏樹さんとか凄すぎるので。目標としていいのかどうかわからないですけど。
──今回は自分のどこに注目してほしい?
古岡 ずっとひたむきに練習してきたつもりであります。今回は自分の集大成だと思って臨むので、そこの部分を見てもらえたらいいなと思っています。
(スポーツライター 布施鋼治)